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がんと共に生きる 24 新しい日常が始まる

がんの施術を終え、退院し、日常に戻ってきて3日目。痛みはほぼなく、傷口のケアさえしていれば、普通の日常に。ストーマ(人工肛門)の装具の交換は相変わらずあるのだけれど、だいぶ慣れてきたかな。半年後には取れる予定なので、まだがんばれる気もする。

日常に戻ったとはいえ、まだ今まで通りに出張しまくることができないので、熱海にいながらできる仕事を中心に再開している。打ち合わせやコーチングから開始。仕事の話をしているとどんどん元気になる自分がいる。本当に働くことがわたしの喜びなのだと思う。

家族との時間も同様に大事である。夫の予定を優先させたいし、夫の実家へは定期的に行きたいし、これからの二人暮らしをより充実させるために引っ越しも検討中だ。自分の体を第一優先にしながら生活できる住む部屋や住む場所を考えている。その上で仕事と両立できる環境。

「死」を意識した瞬間に、自分の人生の優先順位には変化があった。もともと大事にしたいこと、やりたいことは全てやりきってきているけれど、その順番が若干変わる。今までは「仕事」が第一優先。家族を犠牲にしてでも仕事をしてきたし、健康に関してはもろもろ後回しだった。

しかしこれからは、定期的な治療や検査が当たり前のように発生するので、「通院」や治療に耐えられる「体づくり」は優先順位が高くなる。そうすると「食事」「運動」の優先順位もあがる。健康的な食事をつくるとなると、お料理ができる環境、台所が快適であることがわたしにとっては大事になる。住まいがやはり重要となるわけです。(今の部屋の台所はエアコンも窓もなくて暑くて夏場は料理しづらかったので)

少なくともこれから5年間は、検査が頻度高く続くはずなので、夫や夫の家族に協力してもらわなければならないことも増えるため、夫の実家の近所に住みたいという気持ちもあり、引っ越しを検討している。多少、仕事場へのアクセスが悪くても、在宅でできる仕事を増やすこと、打ち合わせはできれば自宅に来てもらうなどの工夫ができたらなと思っている。

日常に戻るというよりは、新しい日常が始まるという感じかな。生まれ変わったような感覚がどこかにあるので。わたしはわたしだけれど、助かった命をどう生かすのか、使うのか、大事に考えて行動して行きたいと思う。


2021.7.3の熱海伊豆山の災害により、コロナ禍であることも含め、熱海で働く若者たちの環境はより悪化していきます。そんな若者の自律支援にいただいたお金は使わせていただきます!いつもサポートありがとうございます!