【給与明細】航空管制官のお金事情(訓練生編)
はじめに
先日公開いたしました「【給与明細】航空保安大在学中のお金事情」という記事が好評だったので
今回は「現場配属後のお金事情」を公開したいと思います。
※現場配属とは航空保安大を卒業して、各地の空港や管制部に赴任することを指します。
本記事を執筆しようと思い立った経緯としては
私が保安大在学中に
「現場配属後はどのくらいお給料もらえるのかな?」
とふと疑問に思ったことがきっかけです。
航空保安大学校を卒業する前に各々「希望の勤務地」を書いて提出するのですが、その勤務地選定の判断材料として各官署の「年収」や「給料」は結構重要な部分です。
それなのに各空港、各管制部、ATMCにおけるお給料の情報は完全にブラックボックスなんですよね。
過去の私はこれに関して少し不満を抱いていました。
結局、「繁忙官署か否か」「空港勤務か管制部勤務か」「都市部か地方か」などの限定された判断材料のみで勤務地を決めました。
ただ航空管制官にも生活がありますし、給与面の情報が無いまま希望官署を選ぶのはリスクであることも確かです。
なので少し生々しい情報かも知れませんが、管制官を目指される皆さんの参考になるかと思い、現場配属後の給与明細を公開するに至りました。
主なメインコンテンツは以下の通りです。
公開する給与明細は私が訓練生だった頃のものに限定しております。
また、1月・2月・3月・12月の給与明細は紛失のため掲載しておりません。
個人情報保護の観点から、購入が殺到しすぎるのを防ぎたいので安価な価格帯には設定しておりません。
航空管制に興味がない方のご購入はお控えください。
以上のことをご理解いただける方のみ宜しくお願いいたします。
話を戻して、現場配属後のお金事情について少し触れておきます。
現場配属後はまず「訓練生」として赴任先の官署にて業務をするのですが、訓練生は「フルレーティッド」と手当の待遇が異なります。
(フルレーティッド時の給与明細が気になる方は以下の記事をどうぞ。)
※フルレーティッドとは全てのセクターの訓練が完了し、管制官として1人で仕事ができる状態のことです。
実は官署によっては、訓練生中は「夜勤手当」が支給されないところがあったりします。
これは、訓練生には「夜勤で訓練をさせない」と決めている官署があるのが原因です。
そのケースだと訓練生でいる限り、夜勤帯で勤務ができないため当然「夜勤手当」も支給されません。
つまり
・訓練生
・フルレーティッド
この身分の違いだけでも、もらえるお給料の額面が変わります。
今回はそういった細かいお給料の差についても触れていきます。
また「訓練生時代のボーナス」についても3ヶ月分を公開することにしました。
(考えてみると、訓練を受けながらボーナスが貰えるのはすごいです。)
そして、航空管制官に支給される「各種手当」の攻略法も盛り込みました。
正直、こういう情報を教えてくれる場所は入省してからもほぼ無いです。
なぜ情報が回らないかというと、一つ目の理由としてこの手当攻略を全国の航空管制官がハックしてしまうと、国として都合が悪いからです。
(全員が手当を最大限活用すると国の負担が増えてしまいます。)
情報が回らない理由の二つ目に、そもそも日本人はお金の話を避ける傾向にあるからです。
(実際、現場配属前に誰も教えてくれませんでしたし、現場で詳細に知っている人はごく一部の方だけでした。)
なので依然として、手当の攻略を知っている人は得をして、知らない人はずっと損し続ける環境になっています。
そして現場配属になって、実際に給与明細をみると、航空管制官のお給料は手当でかなり底上げされていることに気がつきます。
つまり手当を有効活用しないと損ということです。
それには「各種手当」の理解が必要です。
なので皆さんが現場の訓練生になられた後に困らないように「各種手当」についてざっくり理解 & 攻略できるように本記事にまとめました。
この記事を読むことで、各種手当を最大限活用する方法がわかり、管制官としてより経済的優位に立つことができます。
最後に「意外と知らない時給の計算方法」「フルに手当を活用する具体例」と、私が過去に知っておきたかった情報を+αで盛り込んでおります。
皆さんが管制官として生活していく上で間違いなく役立つ情報を詰め込んでおります。
また、この記事を読んだフォロワーさんから嬉しいコメントもいただいたので、掲載しておきます。
それでは早速本編に入っていきます。
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