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【小さな飲食店の作り方】フレンチかイタリアンか

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ビストロはフランスの大衆店。食事のお店のこと。
居酒屋と訳されることが多いのですが
どちらかと言うと定食屋に近いかと。
レストランと違いお店も小さくメニューも少ないが料理も早めに提供され
その土地の郷土料理や名物料理などを
日常のワインやビールと共に気軽に楽しむお店。
ブラッセリーはビールやワインを楽しむワイワイと賑やかな
大勢でも楽しめるお店。
日本ではビアホールと訳された時代もあります。
ブラッセリーこそ居酒屋ではないかなと個人的には思っております。
カフェは喫茶店ではなく軽食やビール、グラスワインなどお酒も含めて気軽に楽しめる大衆店。
カウンターで立ち飲みだったりテラスや通り沿いにテーブルを並べ
椅子は通りに向けて斜めの横並びの風景は
パリの街の案内には欠かせない風景でしょう。
カフェとレストランを併設しているお店も多く入り口のカフェで待ちあわせて奥のレストランで食事というのも定番です。
ですので喫茶店というよりは軽食のお店。もちろんお茶だけやワインいっぱいだけも大歓迎の小さなレストランという方が解りやすいのかもしれませんね。
レストランは幅広い意味がありますがこれは日本語で訳してもレストラン・・・ですよね。決して高級店ばかりではないですが非日常を楽しみに食事にしに行くイメージだと思います

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さて本題
実はこの数年"Bistro"の屋号に悩んでおりました
真剣に店名を変えなければならないのかなと

日本の現状の飲食店では
ビストロが乱立されております
当店は以前はコース料理のみの提供でした
ありがたいことに週の半分くらいは予約で埋まっておりましたので
ふらっと通りがかりに覗いて頂いたお客様をお断りする際にも
コース料理のみとお答えすると
”ビストロのくせに高飛車な”とか”ビストロなのに予約制でコースとは・・・”
とよく言われました

さらに店内の風景を一瞥し料理は”イタリアン”とか”いた飯屋”・・・
もう説明するのもめんどくさくなり
塩対応をしてしまったことも何度もあります

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和風ビストロ
中華ビストロ
アジアンビストロ
肉ビストロ
立ち飲みビストロ
などなど現実として今の日本の外食産業の中でビストロは料理を出す
低価格帯の大衆店というカテゴリーにあるようです
以前自分は街中で
”和風イタリアンバルビストロ○○”
というお店を見つけた時には目眩がしその場に倒れ込みそうになりました

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自分のお店も
確かにパスタもありますしコースの中でご飯料理や
時にはカレーやオムライスも提供します
ですので純然たるフレンチではございません
それでもフランスのビストロの料理
フランス料理の技法とフランス人が来て頂いても納得していただける
料理とその雰囲気にスタイルは作り上げ守ってきた自負も自身もございます

ただ現実として
ビストロというと安くて騒いで気軽なお店のイメージは
変えることができそうにありません

それもあり今は”小さなレストラン”
それも”世界一小さなレストラン”
とレストランの号を全面に出すように今はしております

街を歩いてもいても今はフランス料理のお店は少なくなり
大衆店はほとんどがイタリアンとスペインバル
フランス料理は一周回ってホテルや高級店で結婚式の時に
食べるものになってしまったんでしょうか。

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都心ターミナルにできる新しい商業施設のテナントも
飲食フロアーには和食や中華と並びイタリアンはリストランテとピザ&パスタとジャンル分けして数店舗出ていてもフレンチのお店はまず見かけません
それよりもステーキハウスや焼肉屋そしてアジア系のレストランに
完全に奪われております

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聞けばミシュランガイドブックもすでに
フレンチのお店よりも和食系やその他のジャンルのお店の方が
数が多いそうですね。

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自分はイタリア料理もスペイン料理も大好き
そもそもヨーロッパは陸続きなので
何も無理して区切ることもないのかもしれません
単なる流行りと片付けても良いのでしょうが
大衆フランチの料理の技法やお店のスタイルなど
無理なく日本の食文化の中で融合させ
残していきたいなと考えております

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自分はBistroというスタイルのお店が大好きなのです

若い料理人
特にフランス料理を勉強してる次世代のオーナーシェフに期待してます!
今がチャンス!かもよ♪



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