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標本製作にも使える便利グッズ

瞬間接着剤などの接着のお供に・・・

プラモデルなどでおなじみの接着剤のピンポイント塗布!
これは標本製作でもよく使う技です。
接着作業を行う際、ごく少量だけを使いたいと思ったことが皆様もあるのではないでしょうか。
今回は、そんな作業のお供になりそうな物を作ってみたいと思います。

ピンポイント塗布とは…

接着の方法はたくさんありますが…
接着剤を使う際にピンや柄付き針の先端に少量付けて、ピンポイントで接着部分に塗布するという方法を見かけたことはあるのではないでしょうか。
この時に使う針の先端を平らに砥石で研ぐと接着剤の乗りが良くなり、作業がしやすくなります。
勿論、細かい部分に直接漬けて作業する事も有ると思います。

なぜ小物を用意するのか?

 なぜそんな小物をわざわざ作るのかと言うと…

タッパーの蓋やペットボトルの等に出しておくと、作業中に間違えて手や腕に付けてしまったり、数回使って捨ててしまい、作業中に認識しにくかったり(忘れたり)する等が有るためです。

材料選び

では、まずどんな材質を選ぶかですが・・・

接着剤が硬化後に、剝がれやすく、比較的安価で、加工しやすい物が良いかと思います。そこで目を付けたのが「まな板」です。

まな板と言っても、木製の物ではなくポリエチレン製の物です。
これなら比較的安価に入手する事が出来ますし、
加工もしやすいのではないかと思います。
接着剤との相性も、接着しにくい材質として有名なポリエチレンですので、問題無いかと思います。

実際に作ってみた

使用機材


ボール盤 丸鋸盤

材料の切り出し

という事で、まな板を適度なサイズに丸鋸盤で切り出します。(画像1)

画像1

 この位のサイズなら、邪魔にもならないし良いかと思って適当に切り出しました。

バリ取りとケガキ

次にバリ取りですが、塩ビ等の硬質プラスチックと同じく、画像2の様にカッターナイフやメスの裏側で角をなぞると面取りが出来ます。
気にならない様でしたら、バリ取り(面取り)は行わなくてもけが等しないと思いますが、気になる方は参考にして下さい。

画像2

 バリ取りが終わったら、画像3の様に中心部分にケガキ(しるし付け)を行います。

画像3

 座グリ(穴加工)

画像4の様な、座グリ工具をボール盤に取り付けて1mmくらい座グリます。
これは、傾けたりした際に、接着剤がこぼれるのを防ぐ為なので、使いやすいサイズの座グリの径を探して頂ければ良いと思います。
今回は25mmの径で製作しています。(加工後⇒画像5)

画像4
画像5

接着剤の受け部分の加工

画像6の様に、座グリ工具では角度が鋭角なため、径の大き目なドリルで座グリ中心部分をさらいます。(画像7)

画像6
画像7


完成

加工自体は、これで完成です。(画像8)気になる方は、座グリ面等をバリ取りして頂いても良いかと思います。

画像8

使ってみた

それでは、実際に使ってみましょう。

中心部分に接着剤を垂らします。(画像9)

画像9

 画像10の様に、ピンやパーツを接着剤に付けて使用します。付けすぎてしまった場合、座グリ部分や中心部分の縁で落とす事も出来るかと思います。

画像10

使用後

使用後は、完全に硬化させて、画像11の様に爪等でガリガリと剥がし取る事が出来ます。

画像11

実際に剥がすと、こんな感じになります。(画像12)

画像12

 自宅に丸鋸盤やボール盤があるって方は少ないと思いますので…
ご要望があれば製造販売いたします。

それではまた!!


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