オリビア

ロンドンでフローリストをしています。外国生活で感じたこと、花や自然から感じることを文章…

オリビア

ロンドンでフローリストをしています。外国生活で感じたこと、花や自然から感じることを文章に残していきたいと思います。

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最近の記事

不妊さまと妊婦さまと教祖さま 3

2はこちら そろそろ結論を述べたいと思う。 1と2でダラダラと述べてきたように色々と事情があり、37歳子なし専業主婦としてロンドンで生活している。 現在はたくさんの良いご縁に恵まれて、心から感謝と喜びを感じることができていて、幸せに暮らしていると言ってよい状況だと思う。 結局幸せというのは、人それぞれ違うものであり、人に迷惑をかけない範囲で自分が幸せと思えればそれで良いのではないかと考えている。 そう言われても、人の幸せが羨ましく感じる方もいるかもしれない。 そう

    • 不妊さまと妊婦さまと教祖さま 2

      1はこちら今回の赴任は5年間を予定した長期のものである。 ここで子供を生んで海外で子育てできたらいいな!と、私の脳内はお花畑状態だった。 しかし、待てども待てどもお空から子供はやってこず、、 毎月生理が来ると、人間失格の烙印を押されたような気持ちになった。病院に行こうにも、病気ではないわけだし、さらに英語環境ということも躊躇われた。その時の私の語学力でその時の状況を細かく説明する自信がなかった。 同い年の友達は皆、子育て真っ最中である。容赦無く私の心を抉って来る。もち

      • 不妊さまと妊婦さまと教祖さま 1

        私は今、深夜の騒音に悩まされている。 上の階に住む2歳の男の子が昼夜構わず走り回り叫び飛び跳ねるのだ。 その状況で考えたことをここに記したいと思う。 私はまもなく37歳になる専業主婦で、夫の仕事の都合でロンドンに住んでいる。 子供はいない。 結婚した当初は子供が欲しいと思っていた。しかし夫は非常に慎重な性格で、自分の海外転勤が決まるまで結婚を決意しなかった。 その時は私はすでに30歳。 海外転勤が決まり、急遽双方の親に挨拶に行き、顔合わせをして、籍を入れた。

        • 8年前のあの日 そして振り返り

          ロンドンはまだ3月11日があと2時間ほど残っています。 8年前の今日といえば、言わずもがなあの日であります。 8年前、私は日本におらず、語学留学と称したバカンスに出かけておりました。 日本から1日かけて飛行機を乗り継ぎ、マルタ島という地中海の真ん中におりました。 まさか、あのようなことが起こるとはいざ知らず。。 思い起こせばあの日、私はいつも通り語学学校に行きました。 当時は全然英語が喋れなくて、みんなが話していることの半分も理解できていない状況だったように記憶し

        不妊さまと妊婦さまと教祖さま 3

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        • 色即是空 空即是色
          2本

        記事

          色は即ち是れ空なり 空は即ち是れ色なり

          文章を書く、ということの一番古い記憶は、小学一年生のときの読書感想文である。 何を書いたのかはさっぱり記憶にない。あの文章がどこに行ってしまったのかもわからない。 ただ、県の読書感想文コンクール金賞という賞状と授業のあと居残りをして担任の先生と文章をブラッシュアップしていた記憶がある。 しかも楽しい記憶ではなくて、何で私だけこんなことしてるのか、どこをどう直したら良いのか、という戸惑う気持ちを覚えている。 一方で、何が降りてきたように物語を作り上げていた記憶もある。

          色は即ち是れ空なり 空は即ち是れ色なり