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チヌークって何?


※素敵なヘッダーはHiroshi Yoshidaさまよりお借りしました。
独断と偏見強め?の育児エッセイです。

舌足らずに「とっとったー」としか言えなかったベビィ(次男)も、
ちゃんと「へりこぷたー」と発音できるようになった4歳の春。そろそろ夜以外はオムツも外れて赤ちゃんの名は返上か。
でもいつまでも赤ちゃん扱いしたい末の子よ。

彼の最近のブームは、「ちぬぅく」

ドクターヘリとか風力発電とか天井扇すらも好き。
つまり、回転しているプロペラがたまらんらしい。

※長男はとにかくタイヤが付いているおもちゃが好きだった。ミニカー列車など。実に男児にありふれた趣味嗜好だ。
ジェンダーどうこうというつもりではないが、男児はアンパンマン時代の後に、車や戦隊モノに興味を持つ時期がある。教えたわけでもないのに。あとは虫とか恐竜とか。
そして男児服のデザインは恐竜と車の二択。(これは祖母=私の母が買ってくる。男児にプリキュアを買って来られても困るけど)
そんな彼も今や、マイクラプリントの服を着て、スキビディトイレのメカを一生懸命鉛筆で描いている小学2年生。

話が逸れたが、男児は動きのある玩具に興味をしめすらしい。(サンプル2名)ただ、次男は車よりもヘリコプター派で、1歳前後の言葉が出る初期から舌足らずに「とっとったー」ばかり言っていた。

外でゴーっとエンジン音がすると空にヘリコプターが飛んでいないか探しに出てしまうくらいのご執心である。

ある日、いつものように音に反応した次男と空を見上げているとチヌークがバリバリと音を立てて通り過ぎていった。
その光景に2人で息を飲んだ・・・私が幼少期からよく見るありふれた箱形のヘリコプター。ミリタリーでイカツイ感じで好ましいと思ったことは、なかった。

そもそもチヌーク(CH-47 Chinook)~ボーイング社のタンデムローター式・大型輸送ヘリコプター~という名称すら知らなかった。日本では航空・陸上自衛隊が運用。(調べた)

ミリタリーでイカツイという理由は、不穏な爆音で過ぎ去っていくカーキ色の無骨なヘリが、大人達が語った戦争とやらの恐怖を想起させるからだ。

世代なのか地域柄なのか親の方針か、「戦争反対」「過ちは繰り返さない」つまり、反戦とか憲法9条とか、そういうムードの下でわたくし、育ったため、戦争=悪、自衛隊=必要悪といったイメージを植え付けられていた。悪く言えば、税金を食い潰して戦争を続けている奴らの集団であるかのような言い方で。

これはダム建設とかもそうなのだけど、「ダムに沈んだ村」側の悲哀や環境破壊ばかり強調して、その治水が地域のインフラとして恩恵をもたらしている実利にはあまり触れられないような教育を受けた(気がする)。
素直な子ども時代は沈んだという一面だけで、ダムって悪だなあと思ってしまいがちだった。(少なくともアホな私はそう曲解していた)
そういや、ドラえもん映画が一時期、環境問題とか思想強めなテーマの時期があったような。

また話が逸れたが、
そんなわけで、自衛隊ってなんか怖いとよく知りもしないで思っていた。
最近は災害支援などで良いイメージでメディアに出ることも増えたが。

人類の歴史を振り返って、そして近年の世界情勢、そしてわが家庭内を見るに(苦笑)、戦争反対やラブ&ピースはお花畑。武力を放棄することが国を守ることではないという意味が自ずとわかってきた。
親のスネをかじって子どもの服を買ってもらう私のように(?)敗戦国がコメ国の威を借りて隣国の脅威に備えているやり方も、そう批判すべきでないかも、とかわかってきた。

基地問題とか騒音とか、実害を被っている人もいるし、何が正しいかはデリケートな問題だけど、よく知ろうともせず自衛隊怖いと勝手に偏見を持っていた状況よりは、前進というところか。

しかし男児は教えもしないのに、無邪気に戦隊ヒーローとか戦闘機に興味を持つのだな・・・
母もなんだか空を飛ぶ機体が美しいとか、仮面ライダー俳優カッコイイとか思う感性を持ってしまったよ(多分それは違う)

全ての事情に首を突っ込むのは難しいけれど、そんな凝り固まった偏見と、新しい世界に気付くきっかけをくれる男児らをリアルに育成する人生は、捨てたもんでもないようです。
あ、ウチの女児は女児で感性が鋭い。友達感覚でそれもまた楽しいです。

チヌーク
これが、たまらんらしい
Wikipediaより

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