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気付く勇気・向き合う勇気・決める勇気

 一番手放したかったのは面倒だった人間関係でもしがらみでもなく、自分の中にあった依存と執着だった。

 再生したかったのはアトリエ・ドゥ・シュークルというイチ事業体ではなく、「私自身」。…私がどうありたかったのか、そしてそこからどう「食」に携わっていくかを見つけるために。

 永い間思い描いた夢を達成できた。望むものも手に入った。なのに満たしきれなかったのは、自分が受け取り切れていなかったから。あり方を見失って、今フォーカスするところをミスリードしたから。決して自分に才能がなかったわけでも努力が足らなかったわけでもなかった。ただ、自分の捉え方の問題だった。

 得たものはたくさんあった。どんな状況でも自分の人生は今から変えることが出来る事、才能やセンスではなく、努力と工夫と経験を地道に積み重ねることが成功への道という事。自分を信じてあきらめないでいれば必ず夢はかなう事、そして誰かに希望と勇気を与えられる事。

 全てを手放して、改めて自分自身を見つめ直したとき、この12年で自分も世界も大きく変わったけど、変わらなかったことは「食は人の体と心を整える」事。

もう一度食に携わって、勇気と希望と気付きを与える存在でありたい…そう強い意志が自分の心の中に芽生え、それを一番自分が形にしやすいのが「伝える場・気づく場・体感する場を作る」という事に気付いた。

 教室を手放したとき、正直もう教室はしたくないと思っていた。キャリアもスキルもあったけど携わりたくなかった。どこか絶望していたから。でも手放して身軽な自分で俯瞰してみつめたとき、自分が食を通して体と心を整えていたからこそ今があると気付いたとき、絶望どころか希望と勇気があったんだと。

 自分と食のもつ潜在意識を信じて、もう一度全力で向き合う勇気を持とう。大丈夫人生は何度でもやり直せる、私を信じて支えてくれる人達もたくさんいる。そして今までの事は全て失敗や挫折ではない、学びや糧として受け取っていけばいい。

 あとは、すべて受け入れ、決める勇気を持つだけ。

 

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