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「紫」の意味を深めると

桜の季節がすでに終盤となりました。今年は時が経つのが早く感じるのは、桜が急いで開花したからでしょうか。

季節の経過を感じる要素のひとつとして、花の色の変化を意識します。

薄紅色の桜の次は、藤の薄紫、杜若の群青色、そして紫陽花へ。

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今年は、藤の花も早いです。

だんだん青みが入ってきて、その後、また赤みが入って紫になっていきます。

カラーカウンセリングの時に、紫を選ぶと

「情緒不安定なのでしょうか?」とおっしゃることがあります。よく紫色には「欲求不満」などの意味があると思われるからでしょう。

確かにそのような部分があります。紫色は赤と青の混色。赤の行動(肉体)と青の気持ち(精神)の両方を意味し、そのアンバランスと考えられます。やりたいのにできない、したくないのにやらなければならない、のようなストレスですね。

では、なぜアンバランスなのでしょう?

もともと、色の意味は誰もが知る「集合的無意識」という部分があります。これは自然界の色から感じる、伝わる意味です。赤は火から「熱い」、青は水から「冷たい」などです。緑色は、植物から「安らぎ」、また自然界の中で一番多い色として「普通」や「平等」とも言えます。一方、紫色は自然界の中で誰もが認識する色としては、一番少ない色です。なので、「まれな」「特別な」ということも表します。

そして、興味深いことにゲーテの色彩論による三原色(赤、青、黄色)から緑色を作ってくださいと絵具(黄色と青)を渡すと、多くの人が緑色そのものをほぼ同じ色で表すことができます。これは、日常でよく目にするからです。でも、紫色を作るために青と赤の絵具を渡すと青みによったり赤みによったりと微妙に違う紫色が出来あがります。そこから「不安定」という意味にもつながります。実際に絵具を使った色を作るワークをしていただくと、紫色を作る部分が一番難しいとおっしゃる方が多いのです。

カウンセリングでの紫を読み解くと

先ほどの、カラーカウンセリングで紫色を選ばれた時のお話に戻りましょう。

何だか紫の意味は、ちょっとネガティブな印象があるかもしれませんが、紫の意味を求めている場合もが多いのは確かです。ストレスを求めていることはまずありませんので、このような時は、「自信を持ちたい」「自分の価値観や世界観を大切にしたい」などです。

紫は、宇宙の色として表しますが、これは意識の高さやまだ見ぬ世界への憧れです。そして、深い追求心は、どんどん興味あることの真理を追い求めるのです。そこから、「自信」や「自分の価値観や世界観」につながります。

先ほどの赤の行動と青の気持ちのアンバランスとは逆で、「自分が信じたこと、やりたいことを現実に行動したい」と読み解くことができるのです。また、まだ周りの人が手をつけていないこと、他の人にとっては関心がないことでも、自分にとってのこだわりとなるものを表しています。

紫が気になる時、きっと「自分が信じることを追求したい」、「人と違うことを突き進めたい」などの気持ちが湧き上がっているのではないでしょうか。

また、紫好きの人にとっては、「変わった人ね」は、褒め言葉です。人と違うことで安心するタイプと言えますよ。プライドが高いタイプではありますが、「偉い人」とか「すごい人」というより「自分への自信」や「人とは違うこだわり」が大事なプライドです。大事なのは、「周り方見てどうか?」より、「自分自身がどうか?」ですね。


カラーカウンセリングについての記事は、

色の意味については、下記の記事もご覧いただけるとわかりやすと思います。


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