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制作がはじまった、あの夏の日のメモワール

「耳元の鈴を鳴らさない!」を制作する際にかなり意識したことがあります。


それは携わるクリエイターの数です。




ちょうどキングコング西野さんのビジネス書を読んだあとというバックボーンもありましたが、単純に私自身に自信がなかったのが最大の理由でした。


イラストを交えた作品にしたかったのも、良い仕上がりにできる自信があったからです。

以前noteでもお話ししましたが、本編はイラストなしでは完結しないような作りにしております。従来のライトノベルはイラストが最悪なくても読めるようになっておりますが「耳元の鈴を鳴らさない!」に限っては数点ほど、本文章をあらわにしていないイラストが組み込まれております。

詳しくはこちらを……!

ライトノベルというジャンルを選択したことで、『イラストレーター枠』を増やすことができました。

メインのイラストレーターはうなさか先生ですが、このイラストがなければ久世先生や桜咲先生の四コマ漫画も誕生しませんでした。



タイトルロゴ、装丁、扉ページ、目次ページなどそれぞれ違うデザイナーを入れるという構想もうまくいきました。





PR面でもポスターデザイン、WEBページ、30秒の紹介動画もすべて違うデザイナーなんですよ。

直接お顔を合わせていない方ももちろんいらっしゃいますし、大分の協力者もいらっしゃいます。


こんな感じでまぁ多くの方に支えていただいたワケですが、わたしが一番力を入れたところはイラストでもPRでもございません。






読み手です。


とにかく自信がありませんでした。

自信を握りしめることは、企画を前に進める勇気を手に入れるということに直結しています。

佐久良マサフミが力強く前へ進むために、わたしはこの読み手には力を注ぐことをかなり早い段階で決めていました。




企画を立ち上げたのは2018年1月です。

作品を書き上げ、イラストレーターを選定したあとは読み手を探します。

この時、2018年6月です。

フリーランスでもなんでも編集者の経験のある方に片っ端から声をかけました。


スクリーンショット (27)_LI

こんなものにも手を出したりしました。手応えはありませんでしたが……。

他にも日本校正者クラブなども利用しようとしていました。

スクリーンショット (28)_LI

こちらも効果はありませんでした。



色々調べているうちにぎゃふん工房の夜見野レイ先生を見つけます。

「この方はどうやって本を作ったのだろう?」

そう思ったのでさっそくメールで訊いてみました。


色々と連絡をしてはうまくいかなかった時期でしたが、夜見野先生はわたしの相談に耳を傾けていただき、当時の佐久良の心を支えていただきました。本当にありがとうございます。










出版し、世に放つプロジェクトです。しっかりとしたプロの目を通すことは重要でした。

そして結果として、プロアマ問わず多くの方の目を通すことができました。

※読み手チームのお話しはまた次の機会に。





ちなみになのですが……、

当初の構想では読み手チームは100人規模にする算段でした。

しかしそれはうまくいきませんでした。

※うまくいかなかったお話しも次の機会に。






今回の記事は2018年5月頃から2018年8月頃のメールを読み返しながら、書かせていただいております。



そんな中で、思わず吹き出してしまったメールを見つけたのでそちらを紹介して終わりにしたいと思います。

このメールはとあるイラストレーターの方に送らせていただいたメールですが、当時の佐久良は何を考えていたのか今のわたしにはわかりかねます。

結果としては返信をいただけなかったのですが(当然の内容です)、きっと気が触れていたのでしょう。

本当に失礼しました。

当時のわたしに言ってやりたい。

「未来は明るいぞ。だからそんな奇行やめてくれ」と。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

情報公開のお話し等する前にこんなことがあったという話をしたかったのでこんなnoteを書いてしまいました。次回もきっとこんな感じになりますが、この「みみすず制作譚」は色々な笑いあり涙ありの話になっておりますので最後までお付き合いいただけるとうれしいです。

では次のnoteでお会いしましょう。


佐久良マサフミ

スクリーンショット (28)




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