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能登半島地震、インフラは整いました。しかし、家が傾き道路が直りません#153

皆様、こんにちは。
佐伯です。

先週も1回記事を作成しましたが、能登半島地震の状況について震源地の近くに住む私から何かお伝えできないかと思い引き続き記事を作成しました。

タイトルにあるように電気・ガス・水道は富山県においては、ほぼ完了しました。
田舎だったことが不幸中の幸いと言うべきか、1番時間の掛かるガスがほとんどプロパンガスだったことが迅速な復旧に貢献したのかもしれません。

これが都市ガスだと、こうも早くには復旧しなかったと思います。
ですが、もっとも被害の大きかった輪島や珠洲、七尾の石川県では復旧には時間が掛かるでしょう。

私も報道で見た限りですが、建築物の倒壊が富山の比ではありません。
家が壊れてしまってはインフラの復旧もままならないかと思います。
1日でも早く復興が進むことを願っています。

それでは富山、主に氷見市、高岡市の状況についてご報告します。
今、地元で問題になっているのは2つ。

1つは建物の傾きです。

私の住む高岡市は江戸時代から護岸工事が盛んな地域でした。
今でも市域のシンボルとなっている千保川は豊かな水量と先人たちが植えた桜がとても綺麗な川です。

しかし、現在では真っ直ぐな形で川は形を整えられていますが、大昔は曲がりくねり、よく氾濫する大変危険な川だったそうです。

これを高岡市の開祖:前田利長が治水工事に努め現在の姿になり事なきを得るようになりました。

ですが、やはり川底だった地盤はとても緩く、特に今回の地震で液状化の被害が街中を超えて郊外の古い町内まで広がってしまったのです。

恐らくこれは本当に想定外の出来事だったかと思います。
高岡市でもハザードマップを作成しています。
しかし、液状化するかどうかまでは想像も付かず完全に想定外の対応を求められているのが現状です。

意外なことに私は海側の地域に住んでいますが、新興住宅地なのでそう言った住宅の傾きは全くありませんでした。

ですが今後も大丈夫かというと必ずしもそうとは言えません。
今回以上の大地震が起きた場合、どうなるかなんてことは誰にも想像できません。

やはり、居住区域の再設定と人口集中地区の見直しが急務かと思います。
人口が減少し、税収も減っていく中で現状を維持しながら次の地震に備えることは最早不可能です。

魅力ある街づくりとは何かもう一度考え直す局面に来たのかと思います。


次に道路です。

パックリとひび割れたままになっています。

高岡市、氷見市の全域がこのような状態では無いと言うことは先にお伝えします。

このような被害が多いのは主に沿岸部です。
どう危険なのかと問われれば難しいところですが、躓いて転倒する危険性はもちろんあります。

また、アスファルトの下がどのようになっているのかは全く分かりません。
実際にめくってみてどうなのか検査するまではどの位危険なのかも判断がつかない状態です。

「分からないことしか分からない」

恐らくこう言った状況でしょう。
急務であったインフラの再構築は終わりが見えてきたのでこれからは、こう言った道路の細かな修復、場合によっては大規模修繕が待っています。

とりあえず通行止めになっていますが、1番困るのは住民です。
通勤・通学をするにしても、商売のためお店を営業するにしても道路が壊れていてはままなりません。

地域経済にとって重要な場所から重点的に修繕をして頂きたいと心から願います。


今週のご報告は以上となります。
恐らくこれからが長い長い復旧が始まるのだと思います。
そして半年も経つと多くの方々の記憶からも薄れてしまうのかと思います。

何より、私たち地元住民がこの半壊した街での生活に慣れ始めていることが1番恐ろしいです。
私たち住民が当事者意識を持って事に当たらなければ直るもの直りません。

これからも定期的に地域の状況について皆様と情報を共有したいと思います。

それでは皆様、ご機嫌よう。


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