見出し画像

雪が降ってきた!世界に雪の楽しさをアピールしよう!#062

おはようございます。
佐伯です。
ついに寒波が到来しましたね。
私の住む富山県も積もりそうな雪が降り始めました。
県からも不要不急の外出は控えるようにと通達も出ています。

自宅の2階から見える雪景色。

さて、以前は雪国での心構えを記事にしましたが今回はせっかくなのでもっと雪を楽しんで貰いたいと思い筆を取りました。
国内外の雪の降らない地域に住む友人と話していても雪はとても魅力的に映るそうです。
どうすれば雪を現代風に楽しめるのかを考えて行きたいと思います。


①実は雪にも違いがあるって知ってました?

雪の降らない地域の方は驚かれるかも知れませんが実は地域によって雪の性質が異なります。
これは、緯度や気温、湿度や地形で雪の性質が変わってくるのです。
日本にフォーカスすると北海道と富山県では雪がまるで違うのです。
そのため、地域ごとに雪を利用したアクティビティを設計する必要があります。
それでは雪の性質について解説します。

1. 北極圏や高緯度地域

  • 気温が非常に低い: このような地域では、気温が非常に低いため、雪は乾燥していて粉状です。

  • 軽くてふわふわ: 低温で降る雪は通常、小さく軽い結晶でできており、スキーやスノーボードに適しています。

  • 積雪量が多い: 高緯度地域は、長い冬と大量の積雪が特徴です。

2. 温暖な山岳地域

  • 湿った雪: 気温がやや高いため、雪は湿って重くなりがちです。これは「湿雪」とも呼ばれます。

  • 安定した積雪: この種の雪はしばしばスキーリゾートで見られ、特に春先に多いです。

3. 海洋性気候の地域

  • 湿度が高い: 海洋性気候の影響を受ける地域では、湿度が高く、雪も湿り気を帯びます。

  • 積雪が不安定: このタイプの雪はしばしば融けやすく、不安定な積雪条件を生み出すことがあります。

4. 内陸部の乾燥した地域

  • 乾燥した雪: 内陸部の乾燥した地域では、雪は乾燥して粉状になりやすいです。

  • 気温の変動が大きい: 日中と夜間の気温差が大きいため、雪の質も日によって変わることがあります。

5. 標高の高い地域

  • 気温が低い: 標高が高い地域では、一般的に気温が低く、雪は乾燥して軽い傾向があります。

  • パウダースノー: このような雪は、特にフリースタイルスキーやスノーボードに人気です。

北海道の雪は1番の軽くてふわふわな雪で、長野県の白馬村では5番のパウダースノーが有名です。
近年、どちらの地域もスノーボードをこよなく愛する人々(特に外国の方)から熱い支持を得ています。
やはり、休暇をとってスノーボードを楽しむのであれば最高の環境で楽しみたいのが人情というものですよね。

一方、私の住む富山県は2番に該当します。
湿った雪が特徴で地元では「べちゃ雪」と言います。
安定して積雪があるのでスキー場が多いのも特徴です。
富山県に限って言えば1時間も掛からずスキー場に到着します。
地元のスキーヤーやスノーボーダーは年間リフト券を購入し、毎週練習に励んでいます。
そういった環境から富山県では世界に挑戦できる実力があるウインタースポーツの選手が多数輩出されています。

②雪を活かしたまちづくりを考える

このように雪を活かしたアクティビティを考えた時、その雪の性質を十分加味し、どのターゲットにアピールするかが非常に重要になります。

そのためにも現在発達しているデジタル技術は雪を楽しみたい方と雪を使ってお客様を呼び込みたい方をマッチングするのに非常に役立つと言えます。

手軽なマーケティングであればソーシャルメディアを活用して魅力を伝えることです。またインフルエンサーや旅行ブロガーを招待し影響力のある発信を依頼することも非常に大切です。

次に仮想現実(VR)と拡張現実(AR)を活用した疑似体験です。
VRはまだ敷居が高いかも知れませんがARであれば十分に対応できます。
文字や映像だけでなく、五感に訴えかけることでお客様の期待値を事前に高めるとともに雪の性質を事前に知ってもらうことでお客様の期待の閾値を担保することが可能です。

大事なポイントはお客様に予めイメージを持ってもらい、実際に到着した際にそのイメージと実際の雪の状況が正確一致してあればあるほど満足度が高まります。
あとは目的地になるレストランやお宿があれば完璧ではないでしょうか。

③雪という資源を使うことで地域全体にストーリーを作る

最後になりますが、雪という資源をスキー場を作って「はい終わり」のような単品で利用するのはとてももったいないです。
また、雪は絶対降らない地域の方にしてみれば奇跡のような現象かと思います。
私も含め雪国の住人は面倒なものと感じがちですが価値を決めるのは、それを欲する人です。
なので私たち雪国の住人は彼らのイメージや期待を想像する必要があります。
そして、街全体で雪を楽しみ、冬の料理に舌鼓を打ち、雪の降る露天風呂で体を休め、雪景色を眺めながら郷土感溢れるお宿で健やかな1日を締めくくるなんて事ができたら最高ではないでしょうか?
得てしてインバウンドで求められる1番のスキルは想像力かも知れません。
私も想像力を鍛えて、地元をより楽しい街にして行きたいと思います。

それでは皆様、ご機嫌よう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?