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決断力は訓練!サンクコストを超えて新たな一歩を踏み出そう!#102

皆様、こんばんは。
佐伯です。

今回のテーマでもあるのですが、独立してから自分自身で決断して責任を持つことがサラリーマン時代に比べて遥かに多くなりました。
そして、責任と決断に真っ向から立ち向かうからこそ仕事が楽しいと感じられるようになりました。

これはサラリーマン時代には感じたことの無い、とても新鮮な感情です。
今が1番パワーが漲っている様にすら感じれます。

さて、今回は決断と決断をしないことでのデメリットについてお伝えしたいと思います。
少し硬い話になるかと思いますが、皆様お付き合い頂けたら嬉しいです。


①決断することの重要性

人生は選択の連続です。
仕事を辞めるか続けるか、新しいプロジェクトを始めるか見送るか。
これらの決断は、私たちのキャリア、幸福、さらには健康に直接的な影響を及ぼします。
決断を避けることは、チャンスを逃すことにも繋がります。
幸い、決断力は訓練によって鍛えることができます。
小さな決断から始めて、徐々に大きな決断を下す訓練をすることが重要です。

ここで重要なのは小さな決断から始めるという点です。
時々、無計画に大きな決断(いきなり仕事を辞める、多額の借り入れをする)をする方がいますがこれは間違いです。
決断には経験と知識が必要です。
無謀な決断は後から不安になることが多いですが、キッチリとプロセスを踏んで下した大きな決断はそれ程不安になりません。
なぜなら自分の中に核となる自信または根拠があるからです。
次に、決断をしない場合はどうなるかをご説明します。

②サンクコストとは何か

サンクコスト」は、既に発生して取り返しのつかないコストのことです。
例えば、不採算の事業に多額の投資をした場合、その投資はサンクコストになります。
多くの人は、サンクコストに囚われ、さらに多くのリソースを無駄にしてしまう傾向があります。
しかし、過去の投資にこだわることは、新しい機会を見逃す原因にもなります。

どれだけ時間とお金をかけても伸びることの無い事業や将来性の無い現職であったとしても中々損切りをすることはできません。
なぜなら、そこまでに至るためのコスト(金銭的なコストや時間的なコスト、もしくは就職するために人一倍努力したなどの過去に対するコストです。)を捨てることを意味するからです。

しかし冷静に考えると誰でもわかる話です。
枯れゆく樹木に水を与え続けるなら、新しい苗を探して大切に育てた方が得られる果実が大きいということを。
ですが、人間というものは合理的な生き物ではありません。
なぜ、そのような非合理的な判断を往々にして取るのでしょうか?

③行動経済学と損失回避

前章について行動経済学では、人は損失を避けるために非合理的な決断を下すことがあると指摘しています。

このことを「損失回避(リンク先は英文になっています。)」と呼びます。
この概念はダニエル・カーネマンとアモス・トヴェルスキーによって1980年代に提唱され、行動経済学の中心的な理論の一つとなっています。

損失回避の具体的な例は、1万円を失うことの不快さは、1万円を得ることの喜びよりも強いとされます。

この定説を科学的に証明した有名な実験があります。
それは「確実な小額の金額を受け取る」か「より大きな金額を低い確率で受け取る」かを選ぶシナリオです。多くの参加者は、確実性を好み、損失の可能性を避けるために小額を選びます。

しかし冷静に考えると、どちらの選択肢も自分自身の資産が減少することが無いのです。そのため合理的に考えれば後者の選択を選ぶ方が賢明と言えます。

しかし、目の前に2つの選択肢が提示された時点で人間は「既に自分の資産としてカウント」しているのです。
そのため確実性のある前者を選択する人が多いのです。

この「損失回避」の傾向は、決断をする際に大きな障害となり得ます。
自分の恐れを認識し、それに立ち向かうことで、より良い決断を下すことが可能になります。

④決断とは自分自身を客観視すること

決断することは、訓練と自己認識によって向上するスキルです。
サンクコストに囚われず、損失回避の心理から解放されることで、あなたはより明確で賢明な決断を下すことができます。

サンクコストに囚われずに決断を下すには、過去ではなく未来に目を向けることが重要です。
過去の投資や努力を基準に決断を下すのではなく、現在の状況と将来の目標を基準に判断する必要があります。
また、継続することと変化を選ぶことのバランスを見極めることも大切です。
この記事が、あなたの次の一歩を踏み出すための助けとなれば幸いです。

それでは皆様、ご機嫌よう。

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