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体験型サービスって何?いちご狩りなんて如何ですか?#097

皆様、こんにちは。
佐伯です。

富山県は雪と低温に見舞われ、一気に冬らしい景色になりました。
予想通り路面はアイスバーンでカチカチになっています。
収穫を終えた田んぼにも雪が降り積もり富山の冬の景色がようやく見ることができたなと言うのが感想です。

午前中仕事で外出した際に天気が良かったので撮影しました。

しかし、冬ももう残すところ1ヶ月弱となりました。
もうすぐ春ですね。
昨晩、家族で夕飯を食べながら「今年もいちご狩りに行きたいね」と言う話になりました。

いちご狩りのいちごはスーパーに並んでいるものと違い本当に完熟状態の果実を自分で採って食べます。
一応、練乳なども貰えますが全然要らないぐらい甘くて美味しいのです。
これは実際にいちご農園に行かないと分からないことです。

昨年の春に行ったいちご狩りの写真です。
いちご大好きな息子。両手にいちご持って大満足です。

さて、昨日の記事でも少し触れましたがいちご狩りのような体験型サービスが今後の地方で事業を成功させるための鍵だと考えています。
今回は体験型サービスについてより深く考察したいと思います。


①体験型サービスの具体例

地方での起業では、その地域独自の文化や自然を生かしたサービスが鍵となります。
たとえば、いちご狩りのような農業体験では、実際に農作業を体験しながら地元の農産物の魅力を伝えることができます。
また、伝統工芸の体験教室を開くことで、その地域特有の文化を守りながら新たなファンを創出することも可能です。

私の地元では錫製品の有名なメーカー能作さんが体験型の工房を運営しております。
実際に鋳型を使って錫製品を製作します。
私も体験しましたがびっくりするぐらいに集中して作業に当たりました。
中々、細かな部分も多いですが完成した錫製品(私はぐい呑みを作りました)を見ると本当に楽しかったなと感じました。
同時に錫製品へ興味を持つようになりました。
お客様視点での体験ですが、この経験が強烈に印象に残っています。
これが私にとって体験型サービスを事業において重要なものだと位置付ける原体験になったかと思います。

②体験型サービスの可能性

体験型サービスの最大の魅力は、顧客に直接体験を提供することで、強い印象と記憶を残すことができる点にあります。
これにより、顧客の満足度を高め、口コミによる新たな顧客獲得へと繋がります。また、地域の特色を活かしたサービスは、地域経済の活性化にも寄与します。

更にデジタル技術を使用することで、従来のサービスに新しい次元を加えることもできます。
例えば、VRやARを用いて、事前に仮想空間で歴史的な背景を学べる体験を提供することが可能です。
これにより、実際のサービスを予習することでお客様の期待値を高めるとともにお客様の期待と私たちが提供するサービスの擦り合わせができます。

新しいサービスに挑戦するお客様にとって、事前にサービスの満足度を把握できることはとても重要です。
なぜなら、満足度とは期待通りか期待以上のサービスを受けることで向上するからです。

③体験型サービスの課題

成功の鍵は、継続的な顧客体験の質の維持と向上にあります。
これには、適切な初期投資と維持費のバランスが必要です。
重要なことは、地方でありがちな「格安、食べ放題!」かつ接客が悪いサービスは必ず避けることです。
そもそも、地方であるから安くある必要性はありません。
経済には需給のバランスがあり、安くしないと売れないと考えるのは単に作り過ぎているだけなのです。
そのため、生産量を絞って浮いたコストで従業員への接客スキル向上や設備の更新など、よりお客様の満足度が高まる投資をすべきです。

その他には体験型サービスは天候や季節による影響を受けやすいため、それらを考慮した事業計画が求められます。
さらに、地域内での差別化も重要な課題です。
同じ地域であれば、気候や生育条件も同じなので特に果樹園などは多く事業を展開していると思います。
その中であえてあなたの果樹園に来てもらう工夫が必要です。
繰り返しになりますが、それが適正価格(安いと言う意味ではありません。)で最高の接客と最高品質の製品、体験空間の提供、などどれを取っても手の抜けないこだわりが必要になってくるのです。

④もっと多くのお客様に日本を楽しんでもらおう!

体験型サービスは、地方創生において大きな可能性を秘めています。
課題を克服し、地域に根ざしたユニークなサービスを創造することで、成功への道が開けます。
また、日本中に最高の体験ができる体験型サービスがあれば多くのお客様が日本中を旅に行きます。
夢のような話ですが、そうなれば停滞していた日本の経済と人流が各地域まで行き渡ると思います。
私もどんな楽しいことができるか皆様と一緒に考え続けたいと思います。
それでは皆様、ご機嫌よう。

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