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真性S女 アトリエ・エス と行く万葉のたび

第四十二回 巨勢山篇

今回は、万葉集の椿の歌へと。  

  巨勢山の つらつら椿 つらつらに 見つつ偲はな 巨勢の春野を

巻一54、坂門人足です。
但し、この『つらつら椿』~は、作者専売ではありません。
或いはご存知か?他にもつらつら椿とやる歌なら万葉においても幾首かあります。
犬養先生の講義では、『三浦岬でドン打つ波』~と並べ、
著作の概念のなかった当時においては、歌は皆の共有財産、誰かが歌っていいと思ったら皆で(同じフレーズを)歌う、だから歌は歩いていく、
の例示として使われてました。

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