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家なき子、ホームレスになりかけた話。

今、僕はシェアハウスに住んでいる。前の仕事を退職するにあたって、3日後までに会社の寮を出ていけと言われた。正直困った・・・3日で引越と次に住む場所を決めないといけないのだから。敷金や礼金を払える余裕など無かったから、シェアハウスという選択肢をとった。あらゆる物を処分して、レンタカーに段ボールを詰め込み荷物を移した。

シェアハウスは規定上、3日後でなければ入れないと言われ、どこかに泊まらないといけないが、財布に500円が全財産だったから正直、どこにも泊まれなかった。3日間、晴れていたのが唯一の救いだった。

深夜の代々木公園のベンチで少し休んでは移動したり、渋谷を夜通し歩き回っていたのを今も覚えている。ご飯も買えないから、水を飲んで空腹をずっとしのいでいた。

初めてシェアハウスに来た日。屋根があって、布団がある。そんな当たり前のことがありがたいと死ぬほど思った。

という、なかなかできないことを経験したあの3日間。あの日のことを思い出せば、大抵のことは何とかなるだろうという、よく分からない自信も自分についた。

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