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シェアハウスの暮らし

シェアハウスに住むこと。それは僕にとって考えもしないことだった。彼女と住む同棲ならともかく、ひとつ屋根の下、見知らぬ誰かと暮らすなんてこと絶対に有り得ないと思っていた。

でも、ひょんなことから、僕はシェアハウスで暮らすことになった。どんな人がいるのか分からなかったから、緊張していたのを今でも覚えている。

僕は考え方を変えた。僕はこういう人間だということを、自分から伝えていこうと思った。だから、その日はずっとリビングにいて、帰ってくる人、一人一人に挨拶をしていたと思う。

住み始めてから2ヶ月半が経つ。シェアハウスに住んでいる皆は素敵な人たちばかりだった。それぞれ違う職業、生き方をしていて、お互いの距離感もちょうどいい。いろいろな相談に乗ってもらったり、いろんなことを教えてもらったり・・・多分、1人暮らしをしていたら見えなかった景色だったと思う。

シェアハウスは、送り出す人と送り出される人がいる。それはまるで、喫茶店のような。でも、ここに来なければ出逢えなかった人たちがいる。

ただ会社と家の往復で知り合いも少なかった東京の生活は、シェアハウスに住むことで大きく変わった。ご縁がご縁を呼び、人に恵まれているような気がする。それは、当たり前の話ではなく、感謝をせねばならないことかもしれない。


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