人間の性格(パーソナリティ)特性が,知能のようにひとつにまとまるのではないか,という議論は100年以上前からあります。
1915年,Webbは知能とパーソナリティの因子を探す試みの中で,一般因子(g)と同じような一般的なパーソナリティ因子を見つけました。そして,この因子は意志や意志から生じた行動の一貫性を表すと考えて「w」と名づけました。「will」の頭文字です。
21世紀それから約100年くらい経って,21世紀に入った頃に,パーソナリティの統合因子(General Fa
2021年の日本パーソナリティ心理学会第30回大会では,「パーソナリティの一般因子(General Factor of Personality; GFP)」の国際講演が行われました。講演いただいたのは,オランダのエラスムス大学のリンデン先生(Dimitri van der Linden)です。
GFPというのは,人間のパーソナリティ特性(性格特性)が,全体としてひとつにまとまるという統計的な現象であり,近年ではそこに積極的な意味をもたせていこうとする立場です。
GFPの高