問題のあるスマホの使い方

「スマホの使いすぎ」と言われても,大人たちも子どもたちも,もうどうしようもない感じに思えますよね。電車の中でもレストランでも,家族がそろっていても各自がスマートフォンに向かっている姿というのは,あたりまえのように見られます。

こういうことを言うと,「日本はダメですよね」なんて言い出す人がいるのですが,そうではないのです。私が見た範囲だけでも,各自がスマートフォンに向かっている様子というのは,アメリカやヨーロッパなど海外でも普通に見られるからです。

学校の先生

「これはすごい」と思ったのは,アメリカに滞在していた時に娘が教えてもらっていた小学校の先生です。授業中でも課題をさせている時や,テスト中でも,ずっとスマホをいじっていたそうです(という娘の報告でした)。

日本ではちょっと見かけない姿ですよね。ただしまあ,大学ならあり得るかもしれません……。

問題のあるスマホ使用

「問題のあるスマートフォン使用」(Ploblematic Smartphone Use; PSU)という呼び方をする概念があります。これは,日常生活を混乱させるほどの,スマートフォンの過剰で統制されない使い方を指す言葉です。

このPSUは,不安やストレス,睡眠不足や運動不足といった,さまざまな問題に関連することがこれまでに示されているそうです。

関連する性格

問題のあるスマホの使い方に関連するパーソナリティはあるのでしょうか。とはいえ,問題のあるスマホの使い方にも,中身はいろいろな物が含まれているように思います。SNSばかり使っているのか,webサーフィンなのか,Youtubeをずっと見ているとか,amazonプライムで動画とか……それによって,関連するパーソナリティは異なってきそうです。

ダークな性格とスマホ使用

問題のありそうなパーソナリティ特性と問題のあるスマホの使い方との関連を検討した研究があります。この論文(Dark personality traits and problematic smartphone use: The mediating role of fearful attachment)です。

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Atsushi Oshio

小塩真司。早稲田大学文学学術院教授。専門はパーソナリティ心理学。性格の構造,発達,適応に関心があります。 研究室:http://www.f.waseda.jp/oshio.at/index.html Twitter: https://twitter.com/oshio_at

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