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段落はハンバーガー

1年間だけアメリカに滞在していたとき,短期間でしたが少しだけコミュニティスクールで開講されているELA(English Language Aquisition)の英語クラスに通ってみたことがありました。

その授業のなかで,講師が英語エッセイの書き方として「ハンバーガー方式」という言い方をしていて面白いなと思ったことがあります。

ハンバーガーは,バンズ(パン)で肉や野菜を挟んで作ります。上のパンと下のパンで,具材を挟み込む方式です。

英語でエッセイを書くときも,これと同じ構造ですよ,という教え方をしていたということです。

これは,パラグラフライティングという書き方に通じるものです。そしてこの書き方は,論文やレポートを書くときの基本形といえるものです。

目次

・レポートはパズルのようなもの
・ひとつの段落はひとつのテーマ
・主張と根拠
・一段落を一文にしない
・ウェブの文章の場合
・フォーマットの違い
・使い分け

レポートはパズルのようなもの

レポートや論文のような論理的な文章を書こうとするときには,段落を並べていくことで全体の文章の構造を考えていく,という書き方をします。

まるで,パルズのピースをはめ込んでいくような作業です。前後を入れ替えたり,段落ごと抜いたり,段落を追加したりしながら,全体的に自分の言いたいことを説得的に書いていくというやり方です。

ひとつの段落はひとつのテーマ

レポート全体の素材となる,ひとつひとつの段落は,ひとつのテーマで構成されています。

A. 段落の最初にはいちばん言いたいことを書きます。
B. 段落の最後にも,結論として言いたいことを書きます。
C. その間に,3つくらい言いたいことの根拠や事実を書きます。

この,A.とB.でC.を挟むような構造になることが多いので,段落を書くときにはハンバーガーのように書きなさい,と指導されたというわけです。

ただし,文章を書いていると意外と1段落1テーマで書いていくというのは難しいのです。1つの段落を書いていて次の作業まで少し時間をおくと,そのままつい違う内容のことをつづけて書いてしまったりもします。でも,違うテーマに移ってしまうときには,段落を変えた方が文章がすっきりするはずです。

主張と根拠

何か言いたいことがあるとき,それを説得させるためには論拠や根拠が必要です。言いたいことをサポートするための文章ということです。これは,ハンバーガーで言うところの具材に相当するものです。

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