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シルバーのAudiだけの新しいレンタカーサービス「Silvercar by Audi」

12月にサンフランシスコに行った時に、気になったサービス。ユニオンスクエア近くを歩いている時に、駐車場の入り口部分にシルバーのAUDIだけが駐車してあり、その丈夫に「Silvercar by AUDI」の表示を発見した。気になったので、帰国後調べてみた。

Silvercar社は、2012年にオースティンで設立されたスタートアップで、空港レンタカーを代替することを目指してこのサービスを始めた模様。面倒なレンタカーの予約や受け取り、返却、決済をスマートにすることと、AUDI A4の車両で統一(もちろん車体カラーはシルバー!)することで、通常のレンタカーサービスの上位の位置づけとしたところがユニークだ。レンタカーサービスは、カウンターで並んで受付を待たなくちゃいけなかったり、ガソリン満タン返却や車の状態チェックとか面倒だし、急いでいることが多いし、体験としてあまりいい印象がないことは確かだ。

現在は車種はA4以外にも各種ボディタイプを揃えている。

展開エリアも以下のようにアメリカの19都市に拡大。サンフランシスコのユニオン・スクエア付近で見つけたような街中のピックアップ場所も以下の画像のように6箇所できている。

ファウンダーもZipcarのCTOだった人のようで、レンタカーサービスやカーシェアサービスの肝をわかった人なのだろう。

さて、ここでちょっと思ったのは、AUDIとしてはこのサービス自社でやったほうがいいと思うんじゃないかな?ということ。カウンターなくしてスマートなレンタカーサービスだと言われても、車両がひどい状態だったり、トラブル対応がきちんとしてくれなかったら、有人のサービスのほうが選択されてしまう。明らかにこのサービスの信頼感はAUDIのイメージによっていることが大きい。AUDIのブランドイメージ×スマートフォンを使ったサービスの一連の体験が優れているから、広まるサービスだろう。それと、ユニオンスクエア近くの上記駐車場のすぐ近くにはAUDIのショールーム的なものがあった。

写真でわかるように、車のショールームとしては異例の2階!? でもこのSilvercarサービスに自社のラインナップが揃っていれば、事前に予約しておいて、そこから試乗してもらったり、実車を確認してもらうことができる(ただし、車体カラーはシルバーだけだけれどw)。そう考えると、ますますAUDI自身がやったほうがいいサービスだと思えてくる。

そう考えて、いろいろ調べてみると以下のようなAUDIからのリリース(2017年3月)が見つかった。

AUDIは2015年以来Silvercar社の少数株主になり、共同で企業向けのシェアードフリート契約を行ってきている。サンフランシスコでは"the four rings offer customer"向けにオンデマンドで好きな車両を予約できるオプションの提供を開始している。アウディは2017年にSilvercarの全株式を買収できるように、該当する規制当局の承認を期待している。(かなり要約)

ということで、やはりAUDIとしても今後の自社で提供するサービスとして、Silvercarを組み込んで、これからのカーシェアリングの時代にも対応していくように動いているようだ。

やはり海外に行った時などに、気になったサービスは後でじっくり調べてみるもんだ。このエントリーを書くことで、自分の勉強になった。

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