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育児という「危機」は、働き方を変える「福音」だ。

長く書いてきたブログ「空気読み一人シンクタンク」を更新しなくなって、すでに3年ほど経った。理由ははっきりしていて、Blogを更新するよりも、法人として請け負った会員誌を創刊・運営する中で、各地を訪れそこで観て感じたものをアウトプットすることに必死だったから。(アウトプットって一定量やっていると、インプットのほうに枯渇感がでるよね?)。さらには育児繁忙期でそれどころじゃなかったから。

媒体のほうは、3年という時間のおかげで、内容の成熟と、体制の安定化がかなり進んだ。こうなってくると、自分の性格上「次」を探したくなる。もちろん、媒体はまだまだ改善の余地は常にあるし、探求したいことはまだまだある。その探究心をさらに育てるためにも、自分の「次」を探す必要がある。もう一つの大きな理由は、双子が5歳になり徐々に子育ても「次」の段階に入ってきたこと。たぶんここから数年が、親として子供にいろいろと体験させてあげられる時期がやってきたという感覚を持ちはじめたこと。10代になれば、もう親よりも友達や社会からの影響が大きいだろうし。

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なんで、こんな「次」を意識して、何かを変えなくちゃと感じているかというと、ライフスタイル・チェンジの成功体験が自分にあるからだと思う。

2008年に独立し、一人株式会社としてバリバリ働いていた。企業での新規事業やコンサル、書籍を出したり、自由大学での脱藩学をやったり…と頑張りでなんでもこなせると思っていた。今振り返ってみると、仕事が増えるに従って体制を作ったり、フォーマット化して分散する必要があった。そのことを無視しても、乗り切れたのは、基本的に「自分の身体・自分の時間」を自分のためだけに使うことを許されていた時期だったからだ。

2013年に双子が産まれたおかげで、生活は激変したし、そのおかげで働き方はすっかり変わった。夜遅くまで仕事することはないし、基本的には保育園に行っている間が自分が働ける唯一の時間となった。地方出身都内在住共働き夫婦での双子育児は、いままでのライフスタイルを再構築する非常に強く、絶対に逃げられない強制力になった。(いまではありがたいと思っているけど、当時はねぇ。)

法人としての仕事も、何をやるべきで、何をやらないかを決断するために(正確には育児しながらどこまで働けるのか、まったく未知数だったため)、契約期間を相談しながらすべて終了にしてゼロリセットした。やるべきだと思った新しい仕事に関しても(子供の急な病気や、感染症は一人かかるともう一人も時間差でかかるなど、仕事できない期間が長期化する傾向があるため)一人体制からチーム制やいろいろな人に頼る仕組みを作ってから、請けるようにした。

双子が産まれなかったら、ここまでドラスティックに、働き方や生活を変えることはできなかったと思う。いまでは、双子が産まれて強制力になったことに感謝している。

世のお父さん方へ。育児はライフスタイルや、働き方を大きく変える免罪符になりますよ。

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前置きが長くなったけど、このノートを始めることになったのは、「次」の自分の興味関心を育て、動いていく中で感じたことをアウトプットする場が必要になったから。Facebookもtwitterも蓄積していくということに関しては、適していない。だからといってYoutubeでは「思考」という部分が弱くなる。「思考」を蓄積していく上ではやはり文字ベースのものが向いている。

ちょうど2019年という新しい暦のスタートタイミング。このノートがどう育っていくのか、自分の「次」がどう形になっていくのかを楽しみにアウトプットを重ねていければ。なんとなく考えていることは「子供の教育・体験のためという言い訳の旅」などは、このノートの一つのコンテンツカテゴリーになればいいなぁ。


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