SAMYANG 14mm F2.8がほしい

叶うことならこの世の全てのレンズを手に入れて試してみたいけれど、残念ながらそうはいかない。だから、使用頻度が高いものほど投資の対象になります。

僕は小劇場で演劇撮影をしているので、重要なのは望遠レンズとなります。お客さんの後ろ側からでも、しっかりと役者の表情を捉えられるレンズ。もちろん舞台全体を撮影するために標準域も必要なのですが、基本的には望遠レンズで役者を追いかけています。

だから望遠レンズには僕としてはそこそこ投資していて、CanonのEF70-300mm F4-5.6 IS II USMと、SIGMAの70-200mm F2.8 DG OS HSMを所持している。もともとは前者を持っていて、解像感が高いというSIGMAの大三元を経験してみたくなって後者を買ってみたという感じ。確かに、SIGMAの方がカリカリの画像になるし、最小F値も小さいので、薄暗い小劇場での撮影では何かとありがたい。ただ、何せめちゃくちゃ重いので、長時間の撮影になってくると、EF70-300に付け替えることもある。もちろん、こちらの方が望遠域は広いので、もっと役者の表情に寄って撮りたいという時も大活躍だ。

そんな僕のレンズ資産の中で、最もないがしろにされがちなのが広角側。標準〜中望遠としてはEF24-105mm F3.5-5.6 IS STMとEF50mm F1.8 STMを持っていて、スナップを撮るときは前者を使いながら、ポートレートっぽいものを撮るときは後者を使っている。

つまり、僕が持っているレンズで最大の広角は24mmということだ。これで何か困るかというと、実は全然困らない。EF24-105mmさえあれば、舞台の全域を収めることができる。だから、最近はCanonの24-105mmとSIGMAの70-200mmでだいたい何でも撮りきってしまう(余談ですが、標準域にも早くSIGMAの大三元を導入したいという気持ちがあります)。

ただ、たまには広角が使いたいと思うときがないわけではありません。。たとえば、ちょっと大きな劇場で、緞帳が下りた後に中でパパッと撮影を済まさなければならない時。正面から撮ろうとすると、後ろに全然下がれないので、全域を収めることができない。実際にそういうことがあって、仕方なく斜めに並んでもらって撮影したというようなこともあります。

この時、広角レンズを持っていれば……。いや、別に斜めに並んでもらってもそれはそれで良いんだけど、広角があれば選択肢が広がるのになと思いました。

しかし集合写真なんてそんなに何度も撮るものではないので、ここに投資をするのは懸命ではありません。フルサイズ機で使いたいのでSIGMAのDGレンズで探してみるけど、大三元の14-24mm F2.8 DG HSMはおよそ13万円(そのうち欲しいけど)、小三元クラスの12-24mm F4 DG HSMがおよそ11万円、単焦点の14-24mm F2.8 DG HSMがおよそ14万円と、軒並み10万円を超えてきます。当然、Canon純正にしようと思えばもっと高い。APS-C対応に絞れば選択肢は広がるけど、できれば手持ちのカメラすべてで使えるレンズが良い……。

などと考えていたところで、面白いレンズを見つけました。それが、SAMYANG 14mm F2.8です。

このレンズ、性能は色々と置いておくとして、とにかく値段が安い。なんと新品価格が4万円を切っています。

F値は小さいほど選択肢が広がって良いのですが、F2.8もあれば十分。むしろ、集合写真とかがメインになるとすれば、どうせ絞って使うし。被写体が近ければ十分のボカせるので、使い方によっては超広角を使って印象的な写真撮ることができそう。

解像度とか画質とか気になるところではありますが、正直、この価格でフルサイズ機で14mmが使えるのであれば、細かいところは気にしなくても良いんじゃないかな……と思っています。

YouTubeのレビュー動画が海外の人のものばっかりなのですが、結構よく撮れていそうな感じ。

問題はこのレンズがマニュアルフォーカスしかできないということなのですが、広角で動体を撮るわけでもないし、基本的には絞って撮るし、そんなにシビアなことにはならないんじゃないかなあと思っております。

絶対に年数回しか使わないのですが、いざという時のために持っておきたい。いや、もしかしたら風景写真を撮りにでかけることが多くなるかもしれない……。とりあえず!欲しい!!です!!!

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