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<前編>他人軸で物事を考える瞬間を大切に 【参加企業インタビュー #3】 | 株式会社マルイチ

こんにちは、ATOMatch広報担当をしているインターンの柏田です!

株式会社マルイチと学生がタッグを組み、マルイチコミュニティが始動してから早1年半、様々な価値を生み出してきました。

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参加メンバーの中から実際にマルイチへ就職する学生も現れました。
高木さんの人柄に惹かれたことが決め手の一つになっていると聞き、
高木さんとは一体何者なのか、愛される理由は何なのか、柏田と倉橋がインタビューをさせていただきました。

今回の前編では高木さんの就職活動からマルイチに勤めるまでのお話。そして、マルイチの経営理念などを切り口に高木さんの仕事で一番大切にしていることなどをお聞きしました。

これまでのマルイチ×ATOMatchの活動の様子はこちら↓

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高木資子(たかき もとこ)さん
宮崎県内に9店舗を展開するスーパーマーケット「マルイチ」取締役総務課長。専修大学卒業後、制作会社を経て現在の家業に至る。財光寺店駐車場で月に1回開く「フレッシュ・ファーマーズ・マーケット」では日向百生会農業法人が育てた農薬・化学肥料を使わない有機野菜の販売も行う。趣味は10年以上続ける英会話とスポーツ観戦。

ずっとアメリカに行きたかった。
ひょんなことからマルイチに入社したワケ。

(柏田)高木さんはどのような就職活動をされていたのでしょうか?

(高木)大学時代は東京で過ごしました。就職の時に「もう東京いいかな・・・いつも小田急線激混みだし・・」と思い(笑)東京には4年で見切りをつけました。それから宮崎の会社を受けていましたが、ちょうどバブルが弾けて就職氷河期がきたんです。いまでは考えられない話なんですが、「女子の就職先は自宅から通える場所」という条件があって、就職先を見つけるのに苦労しました。

(柏田)そんな縛りが!!ほんといまでは考えられないですね。

(高木)そうですよね。そして最終的にローカルのメディア制作会社に就職が決まりました。退社して20年以上経った今もご縁があり、うちのCMを作ってもらったりしています。

(柏田)そうだったんですね。実際、メディア関係の制作会社ではどんなことをされていたんですか??

(高木)職種は営業ですね。本当に外回りばかりしていました。県庁とか市町村から色々な会社様の所に行って「動画作りませんか?」「イベントやりませんか?」とかひたすら営業をする毎日でした。

(柏田)そちらの会社にはどのくらいいたんですか?

(高木)ちょうど3年ですね。

(柏田)そこからの転機のきっかけはなんだったんでしょうか。

(高木)自分でも理由は明確にわからないんですが、ずっと海外が好きで。いつか「アメリカに住みたい」と思っていました。3年で仕事をやめてなんとかアメリカに行く道はないだろうかとずっと考えながらプータローをしていました(笑)

(倉橋)なにかアメリカで具体的にやりたいことがあったんですか?

(高木)ないです!(笑)

(倉橋)もう単純にアメリカの生活を楽しみたい!みたいな感じだったんですね。

(高木)そうですね。本当今考えると若かったです(笑)何もわかっちゃいないけどアメリカに行って暮らしてみたいというのがあって・・・。アメリカに行くにしても理由がいるじゃないですか。

(倉橋)そうですよね。

(高木)国際公認会計士を取ろうと思ったんですが、めちゃめちゃお金がかかるんですよね。そのお金を用立ててもらおうと思って親に話をしたら大反対をくらいまして・・・
そうこうしているうちにお金が底を尽きてしまい。当時は宮崎市内に住んでいたんですが、家賃とかもかかるし、本当に貧乏だったんです(笑)
その時にうちの親、会長が「とりあえずフラフラしているんだったらバイトにこい!」と言われてしまって。
それで当初は宮崎市内から日向まで毎日通ってアルバイトをしていました。

(倉橋)なるほど。それがマルイチさんとの関わりのきっかけなんですね、その時高木さんとしてはまさかマルイチの取締役になるとかその辺までは想像してらっしゃったんですか?

(高木)全然ないですよね。社長は私の弟がやるということが決まっていたので、実家に戻る気なんていうのはさらさらなかったです。とはいえ仕事もないしとりあえずその先はまた考えればいいかなという感じでした。

(倉橋)その当時はスーパーマーケットや小売り事業に興味があったとかもなかったんですか?

(高木)特段なくて。小さい頃から忙しい両親のお手伝いとかをたくさんさせられていたので、トラウマ的なものがあったんですかね。もうとにかく大変とかネガティブなイメージしかなかったですね。

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オンラインインタビューの様子

仕事に対する意識が変わったある出来事

(柏田)スーパーマーケットに対してネガティブなイメージしかなかった高木さんですが、心境変化のきっかけが何かあったんですか?

(高木)私は普通に一社員として仕事をしていたんですが、周りの社員からすると、やっぱり当時”社長の娘”ということで、ある時パートさんに「お嬢様だからね」と言われて。「あ、側から見るとそうなんだ」とハッとしたんです。
全然そういう自覚もないまま働いていました。その時「ちゃんとやんなきゃいけないんだな」とスイッチが入った気がします。

(倉橋)他の働いている方から、自分の存在意義を教えてもらえたという感じだったんですね。

(高木)そうですね。やっぱり自分自身が「マルイチという会社に対しての考え方が甘かったな」という風に思いましたね。そこまで真剣に考えていなかったというのが正直なところで。ただ、自分の行動とかが当時の社長とか役員さんにも影響を与えていくということを考えたら、色々自分で考えてやっていかなきゃなと思いました。

(倉橋)そこで一種の自立心というか、自分が会社をなんとかしなきゃという思いが芽生え始めていったというところなんですかね。

(高木)今振り返るとそうですね。それからは朝社員が出勤する前にトイレ掃除を毎日していましたね。単純に与えられた仕事をするということではなくてもっと自分でやれることを探してやるということをやっていました。

(倉橋)そうですよね。最初の頃って、言われたことを黙々をやるみたいなことが多いと思うんですが「なんでやっているのか?」「なんでやらなきゃいけないのか?」をしっかり考えると行動って変わってきますよね。
ちなみに高木さんが社員になられてそのあとに心情変化→行動が変化していく中で一番最初にマルイチさんの中で取り組んだ大きな仕事はなんだったんでしょうか?

(高木)今もやっていますが、全社員の給与計算ですかね。これがただの給与計算ということではなくて、イコール、社員さんたちの社会保険の管理であったり、労災であったりとか。「社員が働く上でのお世話」の部分だと思うんですよね。労務管理全般をやるようになりましたね。

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高木さんが仕事をする上で大切にしていること。

(柏田)マルイチさんは人とのつながりや温かみを大切にしている印象が強いのですが、高木さん自身が仕事をする上で大切にしていることはなんですか??

(高木)一番は社員が気持ちよく働ける環境を作るということですかね。

(柏田)なるほど、一番大切ですよね。社員さんが気持ちよく働ける環境作りをするためにやってきたことや考え方など教えていただきたいです!

(高木)よく思うのは、自分中心に物事を考えないということですよね。どうしても自分の価値観とかそういうもので周囲をみてしまったりだとか評価してしまうこととかがあると思うんです。そうではなくて他人軸で物事をみていく瞬間を大切にしています

(倉橋)意外と長年形成された自分の考え方とか価値観って振りかざしてしまう瞬間ってめちゃくちゃあると思います。それを他人軸で見るのって結構難しいし、パワーがいりますよね。グッと相手の考えや価値観を飲み込んで理解するというのは言葉で言うのは簡単ですけど実際にやろうとすると難しいと思います。

(高木)そうなんですよね。基本的には相手優先でいいなと思っています。
マルイチコミュニティでも学生の皆さんが「これやりたい」「やってみたい」という声になるべく答えたいと思っていますね。

株式会社マルイチの企業理念について

(柏田)マルイチさんの公式HPには経営理念として「本物のスーパーマーケットを目指し、私達の豊かな人生とお客様のより豊かな暮らしを築いていこう」とありますが、高木さんご自身の考える「本物のスーパーマーケット」ってどのような解釈なんでしょうか?

(高木)社内では「良い商品を手頃な価格で毎日提供できる」=「本物のスーパーマーケット」と言う定義付けにしています。これは会社としてわかりやすく表現しているんですが、「買い物するんだったらマルイチに行こう」と、お客様にとって一番の選択肢でありたいと言うことなんです。
食材とか今コンビニとかどこでも買えるわけじゃないですか。そんなお店がある中で、普段の食事の買い物をするんだったらやっぱりマルイチだと思ってもらうことが本物のスーパーマーケットじゃないかな、私は思っています。

(柏田)なるほど。消費者にとって常に当たり前にあるものとしてマルイチが存在すると言うことなんですね。

(倉橋)先ほど経営理念のお話から、他人軸で物事を考えていると言うお話があったんですが、経営を実際にやられている高木さんが他人軸で行動しているといったようなエピソードがありましたら聞かせていただきたいです!

(高木)そうですね。社員研修の中にもあるんですが、そもそもスーパーマーケットはお客様が来てくださることで成り立っているので、”お客様がお店に来てくださることに対しての感謝の気持ち"を大切にしています。具体的な取り組みというよりかはそういう従業員の考えに基づき、「お客様にどう接するかとか」「どういう取り組みをやっていくか」「どういう商品を提供するのか」とかそういうところに全部出てくると思っています。

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・・・・・後編へ続きます!

■ATOMatch×マルイチコミュニティ活動沿革■

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