CGエンジニアの勉強について

CGエンジニアの勉強について

1.概要

この記事ではCGエンジニアと画像処理エンジニアのエキスパート試験をダブル受験し、無事?合格したときの勉強方法等について記載します。CGエンジニア試験の概要等は知ってるよ!っという方については、使用教材や勉強方法、公式問題集の正答率等と学習履歴、受験申込時から受験直前までの心境、所感等を参考にしていただければと思います。また、画像処理エンジニアについては別記事を記載していますので、こちらをご覧ください。

2.記事の目的

直近(2022年度)で合格体験記がほとんどなかったため、今後受験を考えている人の参考になればと思い、記事を書きました。また、CGエンジニア試験のエキスパートと画像処理エンジニア試験のエキスパートのダブル受験の合格体験記については、確認した限りほぼ見当たらなかったこと。

3.CGエンジニア試験の概要

一言で説明するとCGの仕組み等について理解し、応用できるかを問う試験です。
たとえばCGってそもそもどのように作成しているか、光の反射具合や影等をどのような方法で表現しているか等について知識が付くと思います。また、現実世界の曲線を精密に表現することは難しいですが、そのような曲線をどのような方法で表現し補完しているか等についても理解が深まります。
詳細はCG-ARTSのホームページをご覧ください。

4.バックグラウンド

CGエンジニア試験に多少関係のありそうなもののみ記載。勉強時間等の参考にしていただければと思います。
CGを作成したこと、学んだことなし。取得資格は画像処理エンジニア(ベーシック)、G検定、技術士補(応用理学)、情報セキュリティマネジメント等。
勉強時間については普段から勉強時間を計っていないので不明ですが、体感で30~40時間。

5.CGエンジニア試験を知ったきっかけと受験動機

知ったきっかけ
画像処理エンジニア試験を知った際に、CG‐ARTSで実施している資格試験一覧を見て知った。
受験動機
画像処理エンジニア試験についての周辺分野の補強。あとはCG等を自分で作れたら単純に面白そうだし、異常検知等で活用できる知識が得られるかもといったモチベーションで受験。会社で資格奨励されていないため実費受験。CGエンジニアについてはベーシックを受験せず、エキスパートから受験。

6.使用教材

問題集
1. CGエンジニア検定 2級・3級 公式問題集
2. CGエンジニア検定エキスパート・ベーシック公式問題集
 テキスト
3.コンピュータグラフィックス [改訂新版]
 出版社の公式HPはこちら

7.勉強方法

1.問題集1を解き始めた。
2.問題の答え合わせを行った。
3.正答率が特に低い分野の解説を集中的に見た。
4.問題集2を解き始めた。
5.問題の答え合わせを行った。
6.正答率が特に低い分野の解説を集中的に見た。
7.正答率が低い分野で間違えた箇所周辺をテキストで確認した。
8.テキストを見ても良くわからない場合、グーグル先生に教えを乞いた。
9.気分転換に興味がある分野を見た。
 問題集1から解き始めた理由は、ただの興味で問題を解いていて受験するつもりはなく、参考書の費用を抑えるため版落ちしている安価な問題集を購入し学習していたため。
また、正答率が特に低い分野の解説を集中的に見たとはしているものの、内心では問題を解けている安心感を得たい欲求があったため、正答率が比較的高い分野の解説を見ている時間も多かった気がする。そのため、試験日までに間違えた問題の解説を全て見ることができなかった有様。。。
ちなみにテキストについてはざっと一周の見ていません。これから受験される方はテキストをざっと一周は読んだ方が無難だと思います。

8.公式問題集の正答率等と学習履歴等

CGエンジニア 問題集1
3級(ベーシック)  108/152 71.0% (9月上旬)
2級(エキスパート) 100/155 64.5% (9月中旬)
CGエンジニア 問題集2
練習問題1 27/42 64.3% 11/16(水)
練習問題2 29/42 69.0% 11/22(火)
練習問題3 11/27(日) (予定←結局やってない!!)
2022年後期 32/40 80.0% 11/27(日) (本試験)
2022年前期 27/40 67.5% 11/27(日)
2021年後期 29/40 72.5% 11/26(土)

図表1. 問題集1分野別正答率

CGエンジニア試験は画像処理エンジニア試験と比較すると試験範囲はやや狭く、必要な知識の深さはあまり変わらないため、画像処理エンジニア試験と比較して学習しやすい印象。このことは問題集やテキストの厚さにも現れているのかなと思いますし、私自身CGエンジニア試験の正答率の伸びのほうが良く、本格的に試験の準備をしてから正答率が下がることはほとんどありませんでした。(画像処理エンジニア試験に関しては過去問を解くごとに正答率が下がるということがありました。。)
画像処理エンジニア試験の正答率についてはこちらをご覧ください。
上記のとおり、一回単純な興味として9月に旧試験形式の過去問を解いていますが、新形式になった問題集を解き始めるようになったのは11月16日。本格的に過去問を解き始めるのが遅くなった理由は、11月20日に別の試験があったため手が回らず。
勉強方法で少し触れたとおり、練習問題の解説を全ては見ることができなかったため、試験でもあまり苦手分野は克服できず。
ただ、どの分野が弱いということは把握していたため(私の場合、各パラメトリック曲線の性質等)、あと少し時間があればもう良い点数を取れていたかなと思う。また、私の場合、長期記憶型なのですが資格試験では直前に詰め込むことをよく行うので、試験本番は割と過去最高点を叩き出すことが多いです。事実、学習履歴のとおり練習問題や過去問を4回解き、合格ラインに達したのは2021年後期の1回のみで29/40(72.5%)に対し、試験本番での得点は自己採点で32/40(80.0%)だったので過去最高得点でした。

9.受験申込時から受験直前までの心境

受験申込時(10月20日頃)は、まぁ直前にサラッとやれば大丈夫でしょう!って気楽に考えてました。
というのも9月中旬に旧形式の問題を解き、約65%の正答率だったからです。ただ、試験1週間前には別試験があり、仕事も遠方で通勤時間が長かったため、思うように時間が取れず、公式問題集の正答率のとおり、予定よりも余裕はなかったです。そういった意味で、受験申込時の想定は甘かったと思います。

10.所感(今後受験する方へ、今後について)

どうしたらよかったか
早めに問題集を解く。この1点のみ。欲を言えばCG関係の新書等を見ておいたほうが良かったかなと思います。
公式問題集はエキスパートのみだと3回分しかないため、終了してしまった場合、CG-ARTSのHPに直近の過去問が2回分が公表されていますので、過去問を解いてみることをお勧めします。解答も公表されていますが、解説は公表されていないため、間違えた問題はテキスト等を参考にすると良いと思います。また、問題集のベーシック試験の問題を解いたり、旧形式の問題集を解いたりすることも有効だと思います。特に旧形式の問題集は安いですし、分野別の構成となっているため、弱点の補強に良いと思います。また、問題集のページ数も最新版だと約200ページですが、旧版だと約300ページあるので良きです。
今後について
OpenGLというCGライブラリがあるので、そちらでCGっぽいものを作成してみたい(優先度はかなり低い)
・今後、読んでみたい書籍
リアルタイムグラフィックスの数学 (出版社公式HP
(画像の描画が美しい!)

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http://blog.katekyonet.com/?eid=125
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