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[Jリーグ第2節 清水vsG大阪 レビュー]

こんにちは!AT_Soccerです。今日もJリーグ第2節が開催されました。久々にエスパルスのシステムがほぼ機能しない状態に陥った敗戦(実に9試合ぶりであり、奇しくも前回の敗戦もG大阪戦でした)でした。かなり自滅の色の強いと僕は考えていますが、これを乗り越えて強くなっていくためにも、振り返りをきっちり行なっていきたいと思います。(なお、先日シンガポールに滞在していた際にパソコンが壊れてしまい、現在修理中のため図は手書きとなります。お見苦しい点もあるかと思いますがご容赦ください)

1. 両チームスタメン
2. 前半〜躍進する飯田〜
3. 後半〜完全に機能不全に陥る清水の守備〜
4. まとめ

1. 両チームスタメン
両チームのスタメンは以下でした。

清水はメンバーは前回と同じですが、攻撃時3-5-2、守備時は5-3-2を採用しました。対するガンバは前節と同じ4-4-2を採用。メンバーとしては、今野がスタメンに復帰しました。

2. 前半〜躍動する飯田〜
前半、清水はサイド攻撃を中心として攻撃を組み立て、特に右サイドの飯田から何度もチャンスを演出していました。

図のように、六平や河井といった選手が後方での繋ぎに参加し、立田とヴァンデルソンが3バックシステムではあまり見ないほどに幅を取ることにより、ガンバの両サイドハーフを引きつけ、清水のウイングがガンバのサイドバックと一対一で戦うことの出来る状態を作り出していました。その状態であったからこそ、飯田はスピードを生かしてクロスを量産することができました。

しかし、得点後から次第に流れはガンバに傾きます。

この試合で守備陣形を5-3-2とした目的は、ガンバの2CBに対して同数でプレッシャーをかけることだったと思われます。しかし、その選択は同時に、MFが3枚でピッチの横幅をカバーすることが求められることを意味します。前半のうちは、MF3枚の間隔が広かったために中央にギャップが生まれていたほか、両サイドに構造的に存在するスペースも、ガンバによって上手く利用されていました。ガンバのサイドハーフに対して、MFが行くのかウイングが出るのか、といった点も整備されていなかったようです。結果として、次第に主導権はガンバに移りました。

3. 後半
後半は、完全にガンバペースとなります。

前半の部分で指摘した、3MFの間のギャップが発生する問題に対し、清水は3MFの1枚がサイドに出た際、他の2枚もスライドすることでギャップを埋める、という方策に出ます。しかし、結果としてこれは完全に裏目に出ました。まず、ガンバはビルドアップを東口を加えた3枚で行うようになったため、北川と中村の2枚でのプレスが容易にかいくぐられるようになり、FWとMFとの間に広大なスペースを発生させることになりました。さらに、河井と金子がガンバのサイドハーフに対して(あまりに)積極的にプレスを行なったため、MFは大幅なスライドを余儀なくされ、さらに逆サイドにスペースをプレゼントしていました。
状況の打開を図るヨンソン監督は鄭大世を投入、昨年から慣れ親しんでいるはずの4-4-2システムに変更します。しかし、今日は中盤のブロック構築が一切上手くいかず、4-4-2でほとんどマンツーマンディフェンスを行うという、本末転倒の極みのような状況が発生し、万事休すとなりました。

4. まとめ
今回は、ほとんど清水のシステムが招いた自滅のような試合であり、言語化するのが辛くはありました。しかし、引き分けが増えていた近頃のエスパルスには、これを起爆剤として奮起してくれることに期待します。また、滝がリーグ戦初出場で初ゴールという、次の世代への期待を抱かせてくれる活躍を見せてくれたこともプラス材料です。
また次週も第3節の言語化を行う予定ですので、是非お読み頂けますと幸いです!

今回もお読み頂きありがとうございました。

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