見出し画像

2023年の履歴(この1展)

2023年に訪問した展覧会・イベントを通じて、印象に残った5つを紹介。今回は1つの展示を見ただけで十分と思えたものをセレクト。


1.東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密(国立近代美術館)-2023/3/17~5/14-

東京国立近代美術館の開館70周年を記念して、明治以降の絵画や彫刻・工芸のうち重要文化財に指定された作品のみを集めた展覧会。なかなかオールスターをそろって見る機会は少なく、ちょうど美術検定の勉強をしていた時期と重なることもあり、「百聞は一見に如かず」ということで見学。
黒田清輝、岸田劉生、高村光雲、朝倉文夫など名だたる作品が並ぶ。
そんな中、私が一番だったのは、福田平八郎の「漣(さざなみ)」
制作された昭和7年当時はかなり物議を醸しだしたはず、今の作られたといってもおかしくない感じがして、実物のインパクトを感じた作品。(残念ながら撮影禁止作品でした)

東京国立近代美術館70周年記念展 重要文化財の秘密 - 東京国立近代美術館 (momat.go.jp)

2.2023年度 第1回コレクション展(京都国立近代美術館)-2023/4/21~7/9-

関西に行ってきた際に、初めて訪問した京都国立近代美術館。岡崎エリアは京都市京セラ美術館、平安神宮、無鄰菴、ロームシアター京都(京都会館)、細見美術館などがあり、かなり魅力的なエリア。
ここにあるのが、マルセル・デュシャンの「泉」
そもそも、現代アートの基礎みたいに言われている作品で、やっぱりこれは見ておきたいもの。レディメイドって何だろうなど現代アートの面白さを感じた。

2023年度 第1回コレクション展|京都国立近代美術館 | The National Museum of Modern Art, Kyoto (momak.go.jp)

3.倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙(世田谷美術館)-2023/11/18~2024/1/28-

倉俣史朗の作品は今までもいくつか見る機会があったが、写真撮影不可がほとんど。今回も多くは脳裏に焼き付ける形となったが、やっぱり実物を見に行きたいと思わせるフォルムは健在だった。倉俣史朗「ミス・ブランチ」は魅力的でした。(当然ながら今回も写真撮影不可)

倉俣史朗のデザイン | 世田谷美術館 SETAGAYA ART MUSEUM

4.西島雄志「瑞祥 zui-shou ― 時の連なり ―」(ポーラミュージアムアネックス)-2023/4/28~6/4-

偶然、作品を見たらこれはどうなってるのかと疑問に思い訪問。銅線のパーツをつなげてモチーフを造る作品で西島雄志「真神(makami)」
下に鏡があり、ライティングも重なり不思議な存在感を感じる作品。 

ポーラ ミュージアム アネックス|POLA MUSEUM ANNEX 過去の展覧会 詳細 (po-holdings.co.jp)

5.弁天舎ブックフェア展(ギャラリーいちょうの木)-2023/8/17~8/27-

名古屋での展示作品をネットで偶然見て、東京に来るタイミングがあればと思っていたところ、偶然八王子に。映像をうまく仕立てた志茂浩和「弁天様」は映像以上に実物はインパクトの強い作品でじっと見てしまう。この仕掛けは色々普段の生活の中にも溶け込むようなアイデアがあるのではと想像してしまう。不思議な魅力のある作品であった。

弁天舎ブックフェア – ギャラリーいちょうの木 (ichonokigallery.com)

素晴らしい作品に出合えたことに感謝です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?