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新卒はボロ雑巾のように働け。同時に学び続けろ。

「労働2.0」/中田敦彦

PHP/2019年3月
#あつを書泉 #35冊目 #労働2 .0 #雇用者目線

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人の心を掻き立てるのは不平・不満・不足だ。
さっさと15時間働いて心身を壊せ。
そこに「渇望」が生まれる。

新年最初の読書日記は、中田敦彦さんの「労働2.0」
私自身が10~12月に経験して思った、渇望の重要性。
いつまでも「与えられる環境」に満足してはいけない。

お金も、知識も、スキルも、人脈も、自分の渇望をエネルギーに自ら勝ち取っていく時代だ。生ぬるい環境に住み続けて茹でガエルになる前に、その心に「渇望」を抱かせなさい。(大いに自戒を込めて)

▶︎Before:本当にこのまま”会社員”でいいのだろうか?

働くことは好きである。元来、人に貢献することはすごく好き。
「仕事と家族、どっちが好きなの?!」な修羅場を迎えたなら、
「うーん、どっちも好き」と答えるであろうくらいには。

しかし、実際に働いてみたり、マルクスの「資本論」やロバート・キヨサキさんの「金持ち父さん、貧乏父さん」なんかを読んで、この日本を取り巻く資本主義の仕組み、すなわち資本家と労働者で構成され、労働者の「給料」とは明日元気に働くための労働力再生産コストだと知るようになって大いに疑問を抱くようになった。

Q:「本当に、30歳まで会社員続ける気?」

▶︎After:会社員をいつか辞める”覚悟”を持つためにボロ雑巾のように働き、不満不足を蓄積しよう。

A:「会社員なんていつか辞める気で働け」

冒頭からBeforeの疑問を打ち砕かれた。
大事なのは、会社を辞めるのではなく、会社員をやめること
労働者は、結局は経営者のお手伝いさんに過ぎない。今すぐ起業しろというような話ではなく、「被雇用者の視点」と「雇用者」の視点を持ち、いつか必ず会社を辞めるという覚悟を持って働くこと。

でも、そんな覚悟は満たされた環境では生まれない。(断言)
覚悟を決められずにいると、気づいたときには両腕がっちりつかまれて、足はぬかるみ、希望すら持てなくなる。

だから、覚悟を持つために「死ぬ気で働いて心身をぶっ壊すまでやってみること」だ新卒のうちに、会社員の自分を殺しなさい。そうして多忙を極めることで自分に不自由、不満、不平、不幸を強烈に与えることで己の心に「現実を変えるんだ」という渇望の想いを抱かせること。単純に働きまくるだけだと死ぬだけだから、同時に本を読もう。15分でいい。電車や寝る前、お風呂を沸かしているタイミング。必ずや力を貸してくれるから。

これは少しばかり荒治療だとは自分でも自覚している。
法整備が進み、幾分会社員も保護されてきているが、経営者と労働者とではそもそもの土台が違う。1年もすればスキルも人脈も会社での取り回り方も身についてしまい、凄い人は役職までもらってしまう。これらは「お荷物」だ。

特段何も持たない新卒社員こそ、早くに「会社員として働き続ける腐った脳みそ」をぶち壊したほうがいい。「経営者」として人を雇う側の思考を持ち、二刀流で臨むことだ。

▶ToDo:

「経営者」の心持ちと思考でいること。
 ・親族に経営者がいるなら話を聞こう。
 ・いないなら有名な経営者が書いた本を最低5冊買って読もう。
 ・おすすめは「生き方」/稲森和夫さん、「苦しかった時の話をしようか」/森岡毅さん、「メモの魔力」/前田裕二さん
 ・ちょっと違う視点で言えば、「自分の中に毒を持て」/岡本太郎さん、「嫌われる勇気/幸せになる勇気」/岸見一郎さん

逆張りで生きること。
 ・休日に働け。
 ・残業はしない。代わりに朝6時に職場に行け。
 ・ボロカスに働いていても、心と頭はフットワーク軽くいよう。
 ・「なぜ」を考え続けながら仕事はしよう。

▶︎感想:「仕事は人の役に立つ暇つぶし」

ここで言ったことが正しいかは正直分からない。
言い過ぎている部分もあると思う。

しかしながら、多くの本を読んでいれば(少なくともビジネス書15冊くらい)、のうのうと体たらくに一生会社勤めをしようとしている人間はおおよそ馬鹿か役職についてしまったものか、めちゃくちゃ仕事が好きな人だ。

最後は聞こえはいいようだけど、仕事が本気で好きな人は「給料がゼロ」になってもその仕事をやり続けられる人だ。それ以外は嘘。

その意味で、書籍中で素敵だったのが、
仕事は人の役に立つ暇つぶし
というフレーズ。

これは本当にそう。
「誰かが喜んでくれるから」
この感情だけで仕事ができる状態にこそ幸せはある。

ぜひともYouTube大学の学生は読んでほしい一冊です。
もしこの本をすでに読んでいて感想等あったら教えてください!


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