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花火大会

先日、夕方に花火があがった。町中にあがった。花火をあげられるところだから川辺だろうか。わたしの知らない場所に、グラウンドでもあるんだろうか。
花火が大好きなので、しばらく眺めた。
冬の夕方は空気が澄んでいて、花火をあげるには良さそうだった。

家に帰って検索してみると、しばらくいったところの池であげられていたことがわかった。そのあたりの小学校の、周年記念だそうだ。ケーブルテレビで生中継されていて、再放送もするという。再放送分を録画予約しておいた。

今日、その花火の放送を再生した。
ジャスティン・ビーバーとマライア・キャリーの「オールアイウォントフォークリスマスイズユー」のあとに、この地域のK池音頭がかかり、そして小泉今日子の「あなたに会えてよかった」に移る。この滅茶苦茶なBGMが、愛らしい。

ときどき引きの映像になる。
どこから撮っているのか、町の灯りと花火を空の上から映す。そのときの映像はなつかしいキラキラモードになっていて、灯りのすべてが菱形みたいに映って、平成味が濃い。平成育ちには気恥ずかしいほどに、“わかる”加工だ。

なによりも強烈だったのが……
可哀想な話なんだけど……
花火がいざ打ち上がるぞという最初の点滅のときによくよく池を見ると、うすぐらい中で水鳥たちがひっしに泳いでいるのが見えるのだ。
音と光に気づいた鳥たちが「こりゃおかしいぞっ!!」と逃げだしている。
最初の一発目の花火がシャーンとあがったときに、水鳥がカメラの前を斜めにバタバタバタッと飛んでいく。
可哀想で、でも池の大騒動を想像すると笑ってしまって、何回も繰り返して観た。

にぎやかなものが好きで、人間って本当に悪い生き物だよねぇ。

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