見出し画像

【行政書士試験対策】 条文暗唱の方法をまとめてみました!


皆様、令和2年度本試験お疲れ様でした。

2020年度行政書士試験受験生のあつきと申します。

今回僕自身が受験生時代の頃から質問をいただくことが多かった『条文暗唱の方法』についてnoteにまとめてみました。

僕の学習経験に基づき、次年度以降行政書士試験にチャレンジされる方の一助になれば幸いです。

◻︎条文暗唱をしようと考えたきっかけ

少々自分語りになってしまいますが、まず条文暗唱をしようと考えたきっかけについてお話をします。

僕は、フォーサイトの教材を中心に行政書士試験の勉強をしていました。

憲法の講義動画の中で福澤先生が、これでもかという位嬉しそうな満面の笑み(本当に申し訳ございません)を浮かべながら、

『憲法は全条文覚えてくださいね(マジキチスマイル)』

と仰られていましたが、当時の自分は、いやいやそんなことできる訳ないでしょw と若干冷めた目で講義を観ていました。

しかし、勉強を進めていく中で曖昧な知識ではこの試験には全く太刀打ちできないと思い知らされ、そして、2019年度の本試験で憲法・行政手続法・行政不服審査法の全条文を暗記されて合格されたフォーサイト受講生Tさん(今でも僕の憧れの方です!)の存在を知りました。

この試験はここまで覚悟を決めてやり込まないと自分には合格できない難易度のものであること、実際に条文を覚え込んで合格された方がいるのに自分にできないというのはただの言い訳だぞ(セルフパワハラ)と腹を括り、条文の暗記にチャレンジすることを決意しました。

◻︎最初に手に取ったのは『ケータイ行政書士ミニマム六法』でしたが…

僕が条文を暗記するために最初に購入した六法は、三省堂さんの『ケータイ行政書士ミニマム六法』でした。

合格者の中でもこの六法を中心に学習されたという方が多いという理由で購入しましたが、実際に手に取ってみた感想として、

☆丁度良い大きさで通勤中や外出先でも読みやすい
☆紙質が良く書き込みやページを捲る際の心地良さが凄い

という印象を受けました。

その一方で、使い易さに特化したコンパクトな六法ということもあってか、所々抜けている条文もあり、学習を進めていく中で自分で条文を書き加える必要性があります。

当時の僕はこの六法に載っている条文全部を覚え込んでやるぜ!!と意気込んでいましたが、きちんと全条文が載った六法を使うべきというTさんのアドバイスをいただき、購入から1週間程ではありますが、LECさんの『合格六法』にシフトして勉強をすることとしました。

今振り返ってもこの選択は間違えていなかったと思いますし、Tさんのアドバイスが無ければ僕はどうなっていたのかと恐ろしくなります。。笑

◻︎僕はこうして勉強しました

前置きが長くなりましたが、ここからは実際僕がどの様に学習を進めていったかをご紹介いたします。

素人受験生が暗中模索をする中でたどり着いた方法なので必ずしもこれが正解という訳ではありませんが、ご参考になれば幸いです。

◯条文にスラッシュを入れながら繰り返し音読をする

僕の学習法の一番の特徴は、自分の読みやすい様に細かく条文にスラッシュを入れて音読をするという方法です。

画像1

憲法第1条を例に挙げると、


「天皇は、 / 日本国の / 象徴であり /日本国民 / 統合の / 象徴であつて、 / …」


という様にスラッシュで区切りを入れながら繰り返し音読をして、少しずつ六法を見ずに暗唱をすることができる範囲を広げていきました。

元々は書いて覚えるやり方の方が自分に合っていると思っていましたが、当時利き手を負傷してペンを握ることができなかったことやあまりにも多過ぎる条文の全てをひたすら書いて覚えるのは無理と判断して音読という方法を取りました。

◯頭から順に条文を覚え様とは考えなかった

次に、頭から順に条文を覚えないということも学習を進める中で心がけました。

学習を始める際には、1条から覚えていく方が綺麗で気持ちが良いとも考えましたが、どうせ最後には全条文覚えてしまうことや少しでも毎日続けやすい様にと意識し、あえて自分の覚えやすそうな条文から暗記をスタートしました。

具体的にいうと、憲法であれば第30条から少しずつ暗記を進めていきました。

また、次にご紹介する内容とも少し被りますが、学習を進めていく中で短い条文とやや長めの条文をセットに覚えていく方法であれば毎日の暗記量を均一に保つことができて続けやすいと感じました。

◯毎日2条ずつ新しい条文を覚える

僕の頭ではこれが精一杯ということもありましたが、毎日2条ずつ新しい条文を覚えていき、数か月単位で条文を頭の中に入れていくという方法を取りました。

行政手続法39条4項や行政事件訴訟法37条の3の様にとんでもないボリュームの条文を見てめまいを起こすこともありましたが、こうした条文も1日で全てを覚えようとせず、小分けにして数日かけて覚えることを意識して乗り切ることができました。

毎日少しずつ自分のできる範囲で覚えていくと学習も続けやすく、途中でしんどくなってもここまで覚えたんだから…と気合を入れ直して頑張ることができました。

◯毎日覚えた条文を暗唱して知識をキープする

(探偵学園Qのケルベロスというキャラクターが独房の中で覚えた小説をぶつぶつ暗唱して看守を震え上がらせていたシーンに厨二心をくすぐられry…)
お坊さんが何も見ずに日々読経をしている姿からヒントを得て、僕も毎日六法を見ずに暗唱できるかという事をポイントに学習を心がけました。

膨大な数の条文があるので学習が進めば進むほど毎日条文を口にする時間が長くなりますが、日々の生活の一部にルーティンとして取り入れることで続けることができました。

例えば、僕は入浴中は憲法・国家賠償法・行政代執行法・その他個人情報保護法などの1条を暗唱する時間と決めて毎日勉強していました。

通勤時間や入浴時間、寝る前の30分など、是非ご自身に合うタイミングで取り入れてみてください。

(散歩の際に憲法を呟きながら歩いていた時期もありましたが、市のホットラインに事案として載せられるのではないかと怖くなり、途中から外で声を出して学習することは極力控える様になったのは内緒です。。笑)

◻︎是非合格を目指される方の参考になれば幸いです

今回は、僕が実際に受講生時代に行っていた『条文暗唱の方法』についてご紹介しました。

非常に地味な方法ですが、これらを毎日続けることで最終的に憲法や行政三法をはじめとした多くの条文を六法を見ずに暗唱可能となり、条文問題を得点源とすることができました。

是非次年度以降行政書士試験の合格を目指す方の参考になれば幸いです。

皆様の行政書士試験へのチャレンジを心より応援いたします。