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最高の人生をつくるための諦める力【良い諦め方/悪い諦め方】

こんにちは。

あつきです。

今日は 最高の人生をつくるための諦める力【良い諦め方/悪い諦め方】 こんなテーマで書いてみたいと思います。

「諦める」という言葉を聞いてみなさんはどんな印象を抱きますか?

一般的にはあまりよくない印象を抱くのが多数ではないでしょうか。

僕も「諦める」という言葉に関して良い印象は抱いていませんでした。

映画や漫画やドラマでは「諦めるな!」「絶対に諦めてはいけない」「まだまだこれからだこんなところで諦めるな!」と仲間を鼓舞して、心に再び火が灯り奮闘する姿に感動します。

諦めるな, という言葉は人を鼓舞したり支えたりする反面, 人を必要以上に追い込んでしまう力がある言葉であることも確かです。

"諦めるな, 我慢しろ" とそう言われ続けて苦しみや困難に耐えて頑張ろうとして心が限界を迎えて塞ぎこんでしまい自分を責めてしまうことだって今の世の中には多いと感じます。

諦めない姿勢は大切です。その姿が人に勇気や元気を与えるし、夢や目標を叶えるためにも信念を持って立ち向かっていく情熱が必要です。

でも、諦めないに囚われるとうまくいかないことも事実。

ということで良い諦めると悪い諦めるってなんだ?

そんなことを今回は深掘っていけたらと思います。

この記事はこんな方に届いたら良いなと思い書きました。

●いま追いかけている夢があるけど、追いかけ続けるべきか悩んでいる。
●いま辞めたら夢を諦めることになりそうだから逃げ出したくないけど、辛い....どうしてらいいの?
●諦める決心をつけようとしているけど諦めたらこの先の人生も逃げ癖がついてよい未来が待ってない気がする

夢を諦めて良いのか?と苦悩した日々

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僕は今年の6月に8年間勤めた会社を辞めました。直近の肩書きは取締役でした。部下も多く抱えている部署で責任者をさせていただけていました。

仲間が大好きだったし、この仲間と最高のチームを絶対につくりあげると覚悟を持って仕事に打ち込んでいました。

新型コロナウイルスが流行した時、僕の会社は甚大な影響を受けました。

僕たちが展開していた事業はインバウンド観光客に特化したホテル業でした。

国境が断絶されたということは売り上げが上がらなくなることを意味します。ギリギリまで粘ってホテルの運営を続けていましたが売上の低下に歯止めが効かず休業をする意思決定をしました。

そこからが苦しい時間でした。

仲間にどんな言葉をかけてあげたら良いのか?

自分はどんな行動を起こせばこの会社を救えるのだろう?この仲間を守りきれるのだろう?

繰り返し問いかけても答えはなく、悶々とした日々を過ごしました。

僕の夢は「日本一人が輝くホテルをつくること」とみんなに語っていました。

世界中の人が集まるホテル。働く仲間が1人1人が最高の笑顔でお客様をお迎えして楽しそうに働きありがとうが飛び交い、お客様の旅の思い出の1ページに残るホテルができたら最高だとずっと考えていました。

電気が消されて静寂に包まれたロビーという現実が抱いていたキラキラしたビジョンと対になり心が痛かったです。

その後も様々な出来事がありましたが結果的に僕は会社を辞める決断をしました。

その決断にいたる中で繰り返し考えたのは、「自分は夢を諦めることになるのか?」という命題です。

夢は諦めたくない。ここで諦めたらダメになる。という考えば浮かぶたびに心が苦しかったです。

会社を辞める決断をして会社を去ってからもこの胸を締め付けるような感覚は残ったままでした。

「諦める」という言葉の語源は「明らめる」

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会社を辞めたあとは家にこもって本を読み漁っていました。その中の1冊が僕の「諦める」ことについての考えを大きく変えてくれました。

オリンピックでメダルを獲得したことがある、トップアスリートの為末大さんの書かれた「諦める力」という本です。

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この本で心に残ったのはこんな言葉です。

「諦める」という言葉の語源は「明らめる」だという。 仏教では、真理や道理を明らかにしてよく見極めるという意味で使われ、むしろポジティブなイメージを持つ言葉だというのだ。 そこで、漢和辞典で「諦」の字を調べてみると、「思い切る」「断念する」という意味より先に「あきらかにする」「つまびらかにする」という意味が記されていた。
諦めることは、逃げることにあらず。
与えられた現実を直視し、限られた人生を思い切り生きるために、
よりよい選択を重ねていくことこそが「諦める」ことの本質である。

「諦める」とは良いよい選択を重ねていくこと

為末さんは前向きな「諦める」の大切さを繰り返し本書で伝えていました。

諦めるの語源は"明らかにする"ということ。

つまり、自分が選んだ道がこの先うまくいかないことを明らかにしたなら、新しい道を "選び直せばいい"。諦めることは逃げることじゃない。より良い人生の選択をすることなんだ。

このメッセージに僕は震えました。

自分は諦めてしまった。と自分で自分をどこかで否定して苦しんでいた。

でも、限られた人生で新しい選択を "選び直した" ただそれだけだと思うことができたらとても楽になりました。

自分を救ってくれたこのメッセージをぜひ1人でも多くの人に伝えられたらなと思いこの文章を書いています。

夢は諦めなくていい。数ある手段を1つ諦めるだけ。

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何かを辞めたり、何かを諦める時に大切な考え方は、「何を諦めて何を諦めないか」だと思っています。

僕の大尊敬する講演家 / コンサルタントの福島正伸先生の言葉の中に、

夢は諦めない。手法は変える。

という言葉がありました。

多くの人が挑んでいるチャレンジは夢を叶えるために「手段」です。

この言葉を聞いて僕は以前に会社のクレドカードに書いた自分の存在目的(人生の使命)を見返しました。

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自分の存在目的は

自分の人生を通して「人」を輝かせること。

ホテルで人が輝くチームをつくりたいと思って一生懸命働いていたのはこの使命を果たすためでした。

自分の人生を通して「人」を輝かせるという使命を成し遂げるために最高のホテルをつくりたいと思っていました。今回この最高のホテルをつくるという手段を諦めることになってしまったけど、この使命を果たすということはまだ諦めなくていい。と、思えました。

僕は人生を通して成し遂げたいこと、つくりたい世界が「夢」なのかなと思いました。

その夢を実現したいから、いろんな手段を考えて、選択し命を燃やしていくのが人生を楽しく充実させることにつながると今は信じています。

どんな時だって夢は諦めない。手段を選びなおすだけ。

この考えが自分はしっくりきてます。

良い諦めるとは何か。悪い諦めるとは何か。

長々と個人的な話に付き合っていただき恐縮では。

話をメインのテーマに戻して、良い諦めるとは?悪い諦めるとは?ということについてです。

自分の経験と為末さんの書籍などの学びを集約し以下のように整理しました。

良い諦めるだと言える時のポイント

・本気でやってきたと胸を張って言える状態であること

・自分の人生で成し遂げたいことや使命が明確にあること

の2点に絞ってみました。

まずは本気でやったと言えること。これは一番大切だと考えています。本気で何かに打ち込まなければ見えない世界があります。

苦しいことや逃げたくなることに繰り返す向き合い続けて、ありとあらゆる方法を考え抜き実践し、努力を重ねた過去があるか。

この努力するという経験がない状態で、何かを諦めるのは個人的にはあまりおすすめできないかなと思っています。本気になれば学べること、本気になれば出会える人、本気になれば経験できるチャンスがあるからです。簡単に手段を変えるのではなく、まず自分の100%でぶつかってみることが大切です。

そして諦める(選び直す)ときに「自分の人生の目的(使命)」があるかどうかでその後の結果に影響を及ぼすと思ってます。

人生の目的は自分の人生の意思決定をする時に判断軸です。

ここがブレてしまっていると辞めることも決断しきれなかったり、新しく他の手段を選択しようとした時も明確な価値基準と照らし合わせたりして決めることができないため、"なんとなく" 決めてしまうリスクがあります。

最高の人生をつくるために〜というタイトルにしているため、"人生の目的を明確にする"というかなり抽象度の高い言葉で表現してしまいますがこのあたりは別で詳しく書けたらいいなと思います。

「7つの習慣」や「あなたに奇跡を起こすやさしい100の方法」などの書籍を読めばぐっと詳しく理解できると思います。

最後に新しい挑戦が視野に入っていること、と書きました。

悪い諦めるだと言える時のポイント

・本気で打ち込んでいない

・本当は何がしたいのか?人生の目的が不明確で軸がブレている状態

良い諦めるのまさに反対です。

本気で取り組んでいないと正直思うところがあるなら、1ヶ月でもいいので本気で取り組んで見るのが良いと思ってます。

本気で取り組む中で自分が本当にやりたいことは何か?も見えてきて大切にしたい価値観も見えてくると思うのです。

いま何かを諦めようとしているあなたへ

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もし今何かを諦めようかなと考えている方がいたら、同じ境遇を経験した自分から伝えたいことがあります。読んでスルーでも構いません。何か少しでも届いたらという想いを込めて。

諦めるということは決してネガティブなことではない。

一度しかない自分の人生をより良い人生にするために、

新しく選択し直す行為が「諦める」こと。

だから自分の人生に誇りを持って堂々と選び直してみてください。

本気で打ち込んだ毎日は必ず積みかさなっているからこれからのあなたの人生を支える糧になります。

これからの決断を正解か不正解か決めるのはこれからの自分次第。

自分がこの決断が正しかったと言い切れる未来を生きればいいだけ。

もし、まだ本気になれていないなと心のどこかで思ったのであれば

あと少しだけ前に進んでみてはどうでしょう。

あと1週間だけでもいいので自分で100%出し切るつもりで本気で打ち込んでみて、どんな世界と出会えるのか。それをみてから決断をしてもいいのではないかと思います。

でも本当に苦しい時や所属しているチームから人格を否定されたり、心がおかしくなりそうならすぐに逃げましょう。無理はしないでください。

少しでも参考になったりお役に立てたら嬉しいです。

まとめ

・諦めるとは明らかにすること。限りある自分だけの人生を選び直すこと、それが諦める力。決してネガティブなことではなく、前向きなこと。

・人生における明確な目的を持って本気で打ち込んだと胸が張れるなら、諦めるタイミング。

・耐えるより選ぶ。より良い選択を繰り返して最高の人生にしていきましょう。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

個人的な話多めになってしまいましたが一番伝えたかったポイントは「諦める」ということは前向きなんだよ!の1点のみです。

これだけ時代の変化が急速になってきている今、人生に変化を起こす決断のサイクルも早くなってくるはず。現代に生きる僕たちが問われる力の1つが「諦める力」だ。そんな風に思います。


ライタープロフィール

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増田篤紀(ますだあつき) / Atsuki Masuda

31歳/ 高校野球メンタルコーチ / 高校野球好きすぎて甲子園在住/ 人財育成に特化した研修講師 / チームづくりトレーナー / インバウンド系ベンチャー元取締役 / 元ホテル支配人 / 前職で海外営業トップセールス / タイ,マレーシア,シンガポール,台湾,韓国,香港にてビジネス経験あり/1児の息子の父

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