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目ヂカラで駆け引きする(交差点)

駅前の交差点で。

青信号で渡ろうとしたところ、白い3ナンバーの車が左折したくて、ジリジリと動き始めている。

見ると、中年男性だった。
ハンドルを切ろうとする手の動きが見える。
こちらが優先なのに、その押しに負けそうになる。

そんな時、どうするか?

わたしはこうしている。

「運転手の目を、じっと真剣に見つめる」


しっかりと気合を入れて見つめるのだ。
自分の目が大きかろうが、小さかろうが構わない。
運転をしている人間の目を集中して、じっくりと見続けるのだ。

ーーー

私の経験では、
この方法で7割ぐらいは曲がってこない。

おとなしく待っていてくれる。

ルール的には、歩行者がいるのに曲がってくるのは道路交通法違反だ。

ところが、時間が迫っているとか、せっかちだから待てないとか、そんな理由で曲がってくる車がいるのだ。

そんな運転手も、どんな人が横断歩道に待っているのかを瞬時で判断している。

もしも、私が20代の背の高いプロボクサーのような体型の男性だとしたら?
おそらく曲がってこない。

私のような、小柄のおばさんだと甘く見られてしまうのだ。悲しいことに。


ーーーー

そんなおばさんにでも、じっと見つめられると、気になってしまう。
とたんに曲がりにくくなる。

目ヂカラの効果である。


今は曲がってはいけないという良心が、少しだけ目覚めるのかもしれない。

見ると決めたら、恥ずかしさも全部かなぐり捨てて、とにかくじっと相手の目を見る。

ーーーー

きっかけは、小さな怒りだった。
横断歩道を渡るその前をスピードをあげて曲がっていこうとする車。

危ないじゃないか。子供だって渡るんだぞ。

思わず、じっと運転手の目を見たら、ちゃんと待っていてくれたのだ。

ーーー

ただし、この方法は注意点がある。

いくら目をじっと見ても、止まってくれない運転手はいる。
実際私も経験した。

事故に巻き込まれたら大変。
潔くあきらめて、その車が行ってしまうまで待つ。
そんなドライバーは、きっといつか警察に捕まるだろう。

それからもうひとつ。
止まってくれたら、軽く会釈をする。
もちろんルール的には当たり前なのだけど。
そのほうが気持ちが良い。
きっと、その運転手は、次からも止まってくれるはずだ。

ーーー
中には、信号のない横断歩道で、自ら止まってくれるドライバーもいる。

そんなときには軽く会釈をして「ありがとうございます」と声をかけて通っている。

もちろんこちらもルール通りで、お礼なんか言わなくても構わないのだが。

そうすると、単純に私の気持ちが良い。そうするとその気持ちの良さは伝染するらしい。

向こうから会釈が返ってきたこともある。

ーーーー

横断歩道を渡るとき、
目ヂカラの活用、オススメである。
とくに小柄な女性や、お子さんにお勧めしたい。

そして、止まってくれたときには、
ありがとうの気持ちを持とう。

道路を横断する。

小さなことだけれども、車の中の運転手と、道路の上の人との気持ちがつながるのだ。

やっぱり人間は素敵だ。
気持ちがつながるのは、AIではできない真似だろう。

そうそう、信号が点滅し始めているのに、無理矢理渡るのはやめよう。
ドライバーのほうもルールを守っているならば、歩行者も守らないとね。

音声配信してます。4分間、お時間あればお聞きくださいね。

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