234、忌避申立ての抗告審決定(驚くべき棄却内容)

私たちは現反訴において平田裁判官が診断書の提出を求めることすらないままにA夫を証人尋問に呼ばないと判断したことに対し、あまりにも公正を欠くとして、平田裁判官に対する忌避の申立てを行っています。

本日、2023年(令和5年)11月9日、抗告理由書の提出から5ヶ月が経ってようやく東京高裁から決定が届きました。弁護士によると、5ヶ月とは忌避申立ての審査期間としては異例の長さとのことです。

http://atsukofujii.lolitapunk.jp/%E6%8A%97%E5%91%8A%E6%A3%84%E5%8D%B4%EF%BC%88%E6%AD%A3%E6%9C%AC%E3%81%AE%E4%B8%80%E9%83%A8%EF%BC%892023-11-10%EF%BC%88%E9%87%8D%E8%A6%81%E7%AE%87%E6%89%80%E8%89%B2%E4%BB%98%E3%81%91%EF%BC%89.pdf

これまでの長い歴史の中で裁判官に対する忌避が通ったことは片手に余ると弁護士から聞かされていましたので、忌避が通ることはまずないことは承知していましたので、その点については想定内ですが、棄却の理由を読んで驚きました。裁判所は私たちの意向を頭ごなしに否定することなくすくいあげ、その上でアドバイスをするような形になっているのです。

その箇所を3つの色で示してあります。

ピンク⇒上訴審のほうでまだ抗議できるとのこと
水色⇒現平田裁判官がA夫を尋問しないと言った証拠はないし、まだ裁判は終わっていないので、今後もしないとは言い切れない
黄緑⇒今後平田裁判官の意見がひるがえって変わる可能性もある
※わざわざカッコ付きで「本件裁判官が翻意して、抗告人らのした基本事件の被告の一人の本人尋問申請を採用する余地も残されている。」と書かれている


東京高裁は手短かに終えることなく、きっちりと耳を傾け、最悪の事態の中の最高の判断を下したのです。久々に、作田氏の不起訴が検察審査会でひっくり返ったときや、日赤と和解したときのような宙に浮くような不思議な感覚に襲われました。

この内容を受けて、今後平田裁判官が考えを変える可能性も出てきました。また、変えなかったとしても控訴審でまた同じことを裁判所に問うていくことが出来るということです。

私はどこかで裁判所がA夫に診断書を出させるか、尋問に呼ぶ判断を下すのではないかという気がします。なぜならば、「それをしないこと」にそれほどの理由や大儀があるとは思えないからです。A夫が尋問に出れないなら診断書を出す。たったそれだけのことなのですから。

今後の予定~特別抗告について


きちんとした証拠調べを行わないことは国民の裁判を行う権利を保障するという意味において憲法違反であるとして、今後、特別抗告(最高裁に判断を仰ぐこと)を行うことになります。最高裁で覆ることはありませんが、最後まで筋を貫きます。

そして、忌避についての3審分の書面は全て、現在行っている反訴の資料に添付され、今後の人事異動で現在の裁判官が替わった場合や、控訴審で新しい裁判官になったときに読むことになります(それもとてもよいことです)。

古川弁護士によると、特別抗告の申立て期限は本日から起算して5日間なので最終期限は11月14日。それまでに理由書を出します(裁判所提出次第、公開)。

さらに、最高裁への異議申立ては、元の裁判の進行を停止する効力がないそうなので、現在忌避申立てによりいったん停止状態にある現反訴は、横浜地裁が新しい期日を指定してくる可能性があります。反訴の再開が決まり次第、ご報告いたします。

参照~忌避に至るまでに経緯



このような冤罪は誰に身にも起こります。信頼すべき医師が診断書を悪用し捏造を生み出し、弁護士が提訴する。今後この様な事の起こさぬよう私達は闘います。本人訴訟ではなく弁護士と共に闘っていくため、カンパをお願いします(note経由で専用口座に振込み)。ご理解の程よろしくお願い致します。