186、判決は確定済み / 訴権の濫用 / 事実誤認と侮辱的発言への対応

私は横浜副流煙事件の被害者である。冤罪事件を起こされ、長い時間と、とてつもない労力をかけ勝訴を勝ち取った。判決では医師らの書いた診断書はどれ一つとして客観的根拠があるものとして認められなかった。それはA家の話が根拠となっているからである。それを1、2審判決文は一つひとつ丁寧に示している。

高名な医師が言ったからという理由だけで認められてしまうのであれば、医師は誰しをも犯人に仕立てあげることができる。幸い裁判所はそういう仕組みにはなっていない。

判決は確定済み

読者に間違えないでもらいたいのは、現在闘っている作田医師とA家に対する反対訴訟は、藤井家に煙があるか無いかの話ではないこと。そのことは前の訴訟でもう終わっている。藤井家がモクモクと吸っているという何ら客観的証拠をA家は示せなかった。いくら藤井家を犯人にしようとする意見書13通、診断書10通が提出されていても、である。それが全てA家の話にだけ基づくので、それは客観的証拠とはならないと裁判所は判断したのだ。

そして実際に我が家は煙草モクモクの家ではない。よく考えて欲しい。我が家がそうだった場合に黒薮氏は協力しない。彼は煙草を吸う人間ではないからだ。まず我が家に訪れ、我が家が臭うかどうかを確かめ、臭わないから取材を開始した。それは(当時)週刊新潮も同じ。記者がまず我が家に来た。須田慎一郎氏もまず訪れた。それは我が家が吸っていれば、自分達の報道内容の評価が下がるからだ。

また、日赤や青葉署が協力体制に変わったのも同じ。私が嘘をついていたり、事実ではないことを公表していれば協力するはずもない。

地域の支援会の人達も同じである。皆、裁判が起こるずっと前から藤井家に出入りして、夫がヘビースモーカーでないことも知っているのだ。皆、とんでもないことが藤井家に起こったと、必死になって支えてくれているのだ。

訴権の濫用

というわけで、我が家は現在「藤井家は吸っていません!」というために提訴しているわけではない。では、何を闘っているのかというと「訴える権利は誰にでもあるけれど、事実に基づかない内容で提訴するのはいけないのではないか」というものである。難しい言葉で「訴権の濫用」という。

が、これは極めてハードルが高い。本件で私たちが勝訴すれば、全国で8例目に相当するという。

訴える権利は憲法上保障されているので、基本は訴えること自体は自由であるという考えに日本は基づいている。残念ながら日本には米国に存在するようなスラップ訴訟防止法は存在しないのだ。

事実誤認と侮辱的発言への対応

私は冤罪事件を起こされ、これ以上の事実誤認や侮辱的発言に我慢するつもりはない。A家に起こされた裁判で、事実誤認と侮辱的発言には、もう十分に我慢してきたのだ。

よって、支援会とも手分けして横浜副流煙裁判についての発信は可能な限りチェックしている。また、私の事件を発端として行われた宮田医師に対する告発(黒薮哲哉氏およびニューソク通信による報道)についても事実誤認や侮辱的発言がないかチェックしている。見られていると思う人がいるかもしれないが、当然のごとくチーム体制で確認しているのは当たり前のことである。横浜副流煙裁判は司法に認められた「冤罪事件」である。SNSやネット配信を私たちはお遊びでやっているわけではない。チームで長きにわたり裁判を闘ってきた面々なのだ(皆さんの目の前には私と黒薮さんしか見えていないだろうけど)。

事実誤認や侮辱的発言は全てスクショをとり記録をとっている。支援会からもすぐに情報が上がって来る。支援会と言っても、もう地域で20年も共に活動し闘ってきている仲間なのであうんの呼吸であり、ネットにも私よりはるかに精通している。

見えないところで

ブロック越しや見えないところなら大丈夫と考えている人もいるかもしれない。が、「見えていないから名誉棄損や侮辱罪にあたらない」わけではない。むしろ、相手に見えない状況の中で事実誤認や侮辱的発言を行ったほうが、裁判になったときはより不利である。現に私が現在提訴予定の案件でも「ブロック越しに行われた侮辱的発言」が含まれている。

言いたい気持ちがいくらあっても、憶測でものを言わないほうが賢明だ。私や黒薮氏は自由に色々言っているように見えるかもしれないが、私たちの場合は全て裏付けのあることしか言っていない。黒薮氏はジャーナリスト、私は裁判を闘ってきているので、提訴リスクを常に考えて発言することは当たり前なのである。

ネットを見れば「みんな好き放題言っている」と思うだろうが、それは「侮辱的発言をされた側が提訴しないから」成り立っているだけである。仮に、相手が提訴しようと決めれば、発言に問題ありと司法に認定された途端に
責任をとらされる。

横浜副流煙裁判は冤罪事件であり、そもそもが軽い気持ちで憶測で語れるような「ネタ」ではない。このような案件について触れるときは、どう発言すればリスクがより低くなるか、よく考えて発信することだ。言論弾圧だと言う人もいるが、健全な言論空間とは「事実誤認や侮辱的発言や憶測を各自が自由勝手にすること」ではない。全ての発言には責任が伴い、誤っていた際には責任を問われるのである。









このような冤罪は誰に身にも起こります。信頼すべき医師が診断書を悪用し捏造を生み出し、弁護士が提訴する。今後この様な事の起こさぬよう私達は闘います。本人訴訟ではなく弁護士と共に闘っていくため、カンパをお願いします(note経由で専用口座に振込み)。ご理解の程よろしくお願い致します。