【読書メモ】ウチダメンタル 心も幹を太くする術

32歳でプロサッカー選手現役引退され、現在メディアでもご活躍されている内田篤人さんの著書を拝読したので、個人的読書メモを残します。

ウチダメンタルメソッドの基本的な考え方
メンタルは上下で考える。

普通メンタルに関して、「あの人めちゃくちゃメンタルが強いよね」とか「私メンタル弱いんだ」とか【強弱】で考えることが一般的。
しかしそうではなく、メンタルは【上下】で考えるのがポイントだ。

メンタルの波がある状態を人は、メンタルが弱いと表す。つまりめちゃくちゃ調子のよい時の【上】と全く調子が出ない時も【下】で、上下の振れ幅が大きいということだ。
一方メンタルの大体一定の人は、多くはメンタルが強いと言われる。これは、上下の振れ幅が小さいと言える。

メンタルが強いと言われる人の場合、そこから枝分かれがある。
高めで大体一定(本田圭佑さん、長友佑都さん)
中間で大体一定(長谷部誠さん)
低めで大体一定(内田篤人さん、遠藤保仁さん)
カッコ内はその枠のイメージの人物。
大体一定でキープは共通で、どこで一定なのか。
どこでキープするかは人によって異なりグラデーションがある。

そう考えると、メンタルの上下の部分は高めでも低めでもどこでもよくて、上下の振れ幅が小さいことが重要だ。

実際実践してみようという時、まず考えたほうがいいことは、自分はメンタルのグラデーションのどの位置にいるのかということ。
どこでキープするのかは、その人の素質が大きく影響すると思う。
もともと低めの人が、高めのところへ持っていくのは不可能じゃないかもしれないけど、自分の素質を変えることになるのでかなり労力がいる。
自分はどの位置なのかを見極めることが、このメソッド成功のポイント。

見極めるためには、その時の気分で決めると、こんなはずではなかったが出てきそうなので、これまでの自分を参考にしたり、俯瞰して考える余裕のある時が良さそう。

このメソッドがいいなと思ったのは、誰でも自分のいる地点で自分のコントロール方法を練習できるというところだ。
自分に合ったグラデーションの地点で、振れ幅を小さくするということを実践していけばいいのだ。
元々低い人でもを高いところへ無理やりにでも持っていこうとする根アカ鬼ポジティブのゴリゴリの方法よりもずっと挫折感が少ない。
方法を示されたところですでに無理ということが少ないと思う。