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哲学的思索にふける読書の秋

あんなに暑かったのが嘘みたいに一気に秋になった。風が気持ちよくて今ぐらいが一番過ごしやすい。でもやっぱり四季があるからこそいいのだなあと思う。

最近は海へ行くよりも、部屋にこもり本を読んだり映画を見ることが多い。読書の秋らしく。

妹のことがあったこともあり、生死についてやこの世界はなぜあるのかや考えても到底答えは得られないものを探し求めている自分がいる。

でも不思議なことに、妹が亡くなるほんの少し前にこんな本を読んでいた。



9月の終わりのちょっと曇った日に、今日なら汗だくになることはないかなと、ちょっと遠くのショッピングモールまでチャリで行ってきた。そこには本屋があり、その本屋で使える4万円分ほどのポイントが入ったカードを私は待っている。

読みたい本があり、でもその本が5千円近くもし、近所の図書館にもなく、もしかしてポイントが使える本屋であるかなとわずかに期待してやってきたのであった。

その本屋には案の定その本が置いてなかったが、ぶらぶらと本を見てまわってると気になる本があり、2冊購入した。

『水車小屋のネネ』津村記久子著


この作家を知ったのはまだ最近で去年だったかと思う。このnoteでも記事で紹介したことがある元国語教師のやかましみさきちゃんにオススメの作家さんを聞いて知ったのだった。それから色々読んでみた。

本棚に津村紀久子の新刊『水車小屋のネネ』を見つけて、手に取った。

帯に、「18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、(以下略)」とあり、自分と9つ離れた妹を重ねた。開いてみると、「第一話 一九八一年」とあり、1981年は妹の生まれた年だったこともあり、さらに読んでみたくなった。タイトルにあるネネが鳥ということにも惹かれた。鳥と姉妹の物語。楽しそう。


もう一冊が、こちら。

『神さまを待っている』畑野智美著


平積みにされてた本の中で、イラストとタイトルが気になり手にとった。

「助けて」って誰に言ったらいいですか?

この一文も妹と重なった。

当初の目的の本はなかったが、読みたい本2冊を買って帰ってきた。

『神さまを待っている』を最初に読み終えた。その後もやっぱり探していた本のことが気になる。これはやっぱり買ってしまおうと、Amazonの古本で購入。それでも3千円ほどした。

その本が、こちら。

『あるヨギの自叙伝』
パラマハンサ・ヨガナンダ著


この本は本屋で気になり何度か手に取ってみたことがあったが、開いてみては、まあいいかとなってた本。すっかり存在を忘れてたけど、今回なにかの拍子にまたこの本を思い出した。

届いた時に、『水車小屋のネネ』を読み始めてたけど、『あるヨギの自叙伝』も読み始める。全然違うタイプの本2冊をその時の気分で読んでいる。

おとといあたりから半分ほど読んだ『あるヨギの自叙伝』をもういいかなと、映画を見たり、『水車小屋のネネ』を読んでいた。

それが、昨日の深夜目覚めて眠れないときにまた読んでみたら、その章が自分の求めてたものと合っていたのかスッと入ってきて続きをまた読みたくなった。

そんなこんなの今である。

本を読むことに疲れると、映画をみた。

映画を見るのに利用するのはAmazonプライム。

学生の頃にレンタルビデオ屋でアルバイトをしてた私は、タイトルやパッケージが印象に残り気になりつつもまだ見てない映画がある。

その中のひとつが『バグダッドカフェ』

出だしの不思議で異様な感じにそのまま続けてみるか若干ためらったが、見始めるとその不思議さの中に垣間見れる愛みたいなものが心地よくなり、最後まで見た。

その後、見たのが『すずめの戸締り』

この映画を妹が見たというのを思い出したから。5月の終わりにうちに来た時なのか7月だったかにそんな話をして、意外に思ったのを覚えている。妹が見るタイプの映画じゃないと思ったから。それで見てみようと思った。

その後ちょっと間をあけて、おととい『天気の子』も見た。

『君の名は。』も以前に見たが、見る前はリアルな感じがあまり好きじゃないタイプのアニメ(絵)と思ってなかなか見ずにいた。

見てみると、光や自然の描写が美しく、世界観にも惹かれた。ここでもやっぱり生死が描かれている。


もうひとつ最近読んだ本を忘れていた。
こう見えて絵本。

『生きているのはなぜだろう。』
作 池谷裕二・絵 田島光二


この絵本を知ったのは、noteの中で。
図書館にあったので借りてきた。

宇宙が好きだった妹が、この絵本を読んでいたらどうだったろう。最後に書かれた作者の想いも含めてそう思わずにはいられない内容だった。

生きているのはなぜだろう。

でもそもそも、この宇宙は、この世界はなぜあるんだろう。そんな疑問が初めて芽生えた。

答えのない問い。

でも、ある人にとっては、答えがあるのかもしれない。

この秋は一人静かに哲学的思考に酔いしれることと思う。

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