十月八日@ブダペスト

最近帰国してから買った一ヶ月定期が切れたので、歩いて学校に行くことにする。前の住まいの時もなるべく歩くようにしていたが、あまり道中が楽しくなかった(とはいえまあまあ面白い建築物も途中にあったのだが)。今回の家から大学に行くまでには、国会議事堂を横目に南下し、ブダ城(の下)まで歩き、そこから鎖橋を渡ってドナウ川を一望しながら大学にいける。毎日ブダペストの主要観光地を見ながら通学できるなんて夢のようである(夕方になると橋に人が群がって帰りにくいのだが)。

通学のお供は最近は英語のポッドキャスト番組を聞くようになった。また好きなものをまとめてここに書いておきたい。日本語のポッドキャストはもうトッキンマッシュのものしか聞かなくなったが、また面白いものがあればトライしたい。

朝一で先生とミーティング。序論の書き直したのがよかったようで、このまま最後まで書いちゃいましょうということになる。結果を一緒に見てどれを載せるか選ぶ。正直三月のラボミーティングから今まで同じようなことをやっていて、一体なんなんだと思うが、これが私の実力なので申し訳ない。

音楽のパフォーマンスの分析をするのが初めてで、それがこんなにも苦労するとは思っていなかった。理論的にはたくさんのキー押しの連続だからそんなに難しくないはずだと思っていたし、それは確かにそうだが、一般の反応時間を測る実験と違って、それぞれの音(反応)が前後と独立でないし、音のオンセット(キーを押したとき)だけではなくオフセット(キーを離したとき)も考慮しなければならない。楽譜の指示によって同じメロディーも違うテクニック(レガートとかフォルテとか)で弾かれているので、それをちゃんと分けて分析しないといけない。

実装するにも難しいコーディングスキルなどはいらないのだが、それでもデータセットを理解するためにかなり時間がかかって今に至るという感じである。あとは、データ分析をした後の統計の情報などをどうやって保存して管理するかなど、そういうルーティンがまだ確立されていなかったので、あれこれ試行錯誤しているうちにあっという間に時間が経ってしまった。次回からはあまり迷わずにできるようになりたい。

対して長いミーティングでもなかったが、ほっとしてあとはここのブログとか恵文社のブログを書いてぼーっとする。明日の授業のための論文を二本読む。

夜はラボミーティングでいつも通りみんなの進捗とか問題点を話した後、近くのバーに飲みに行く。ベンジャミンバトンみたいだな、みたいな話になったが六人中誰も実際にベンジャミンバトンを観たことがなくて変だなという話になる。