キレイに効くお話7 小建中湯に生薬として使われる ショウガ

 小建中湯に使われる、そのふたつめはショウガの干したものについてお話をします。漢薬名は生姜(しょうきょう)です。火をおこして、エネルギーを作るはたらきをします。         ショウガの花 

 生姜は、このように火をおこす形で漢方薬によく使われています。しっかり体を温めるお薬には、必ずと言って良いくらい使われています。ただ、使われる量をみてみると、他の生薬の3分の1程度です。私たちがお料理に使う時も、煮魚の臭みを消すために少し加えたり、お寿司に甘酢漬けのガリとして添えられたり、焼きそばに紅ショウガの形で添えられたりで、一度にたくさんの量は使いませんね。
 
 寒い時期には、ショウガ湯として利用されているようですが、皆さん、ショウガの取り過ぎには弊害があるってご存知ですか?以前、久しぶりにみえた患者さんが、肌がひどくがさついているので、「どうしたの?」と聞いたら、テレビで良いと聞いたから、毎日ショウガをヨーグルトに入れたり、紅茶に入れていただいているということでした。まさか、ショウガで肌ががさつくなんて思いもしなかったのでしょう。すぐにやめるように言ったら、しばらくして、もとのお肌に戻ったそうです。
 
 ショウガで炙りすぎると、皮ふの水分を失ってしまうことになります。お気をつけ下さい。漢方薬として使う時にも、まきの役割をする生薬が入らない時は、ショウガの多く入った薬は連用させることはありません。

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