薬局にて学んだこと21 人のオーラは誰でも感じることができる

 先回、お加持でしていることは、手をかざしてその人の経脈(けいみゃく)がどこで滞っているかをみて、その滞った気をめぐらせていきます、と言いました。
 
 人の心や体を動かす刺激というものは外から来ますので、その刺激にその人が対応できないと、まわりをめぐっている経脈(一般的にオーラと言います)をおかされます。例えばかぜの場合ですと、風邪(ふうじゃ)が外から来て、寒気がするなという時は、経脈がめぐらなくなった状態なので経脈をめぐらせばこと足ります。でも、それが侵攻してくると、寒いとかお腹が痛い、咳が出るなどの症状を出してきます。この時は、もう体の中の気がめぐらなくなった状態です。
 
 体の中の気がめぐらなくなった状態でも、初期でしたら、まわりの気をめぐらせば体の中の気もめぐってきます。それで無理な場合は、体の中の気をさわる必要が出てきます。たとえば、経脈に手をかざして、左胸のあたりの気のめぐりが弱かったら、心臓を強めないといけないかもしれませんし、肝臓のあたりで重い滞りを感じたら、肝臓をなでて平らにする必要があるかもしれません。持病をお持ちの方は、その内蔵を診て必要があれば治しながら、経脈がめぐるようにしていきます。
 
 経脈(オーラ)は、手をかざせば誰でも感じることができるものです。私たちは、自分や他人に手をかざした時に、何かを感じる距離の場所があります。「わからない」と言われる方がみえますが、その人が手をかざした様子を見ていると、彼の動かした手はある場所でちゃんと止まっています。気のせいかなと感じる場所は、気のせいではないのです。
 
 経脈(オーラ)を滞りがないようにめぐらすことは、病気治療だけではなく、その人のまわりの流れを変えることにつながります。人生は、実力だけではどうにもならないことがあり、また流れを変えることも実力のうちだと言えます。

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