キレイに効くお話15 アンチエイジング 2大鉄則

 漢方医学のアンチエイジング2大鉄則というものがあります。

 これは、薬剤師の酒井直美さんが名づけられたものです。先回までは、天の力をうまく利用するために、体に気をめぐらすお話をしました。今回からは地の力をうまく利用するお話をしていきたいと思います。地の気を利用するためには、腎に力をつけることが大切です。漢方で言う腎というのは、腎臓だけではなく、体を支える骨や、生命と若さを維持するための様々な働きが含まれます。


 では、どうしたら良いでしょう。一番大切なことは、血管年齢を老化させないことです。血管年齢イコール健康年齢、あるいはキレイ年齢と言われるくらいです。血管が老化すると、内臓も肌も老化してゆきます。血液の流れが悪くなり、酸素や栄養を体のすみずみに届けたり、二酸化炭素や代謝物を受け取ったりする働きが悪くなってしまいます。そして血管の老化は、それだけにとどまらず、動脈硬化や脳卒中などの原因にもなります。
 
 そこで、私たちが気をつけてできることがあります。禁煙をすることと、甘いものの取り過ぎをやめることです。まず喫煙ですが、たばこを一本吸うと、血管が収縮して硬くなる状態が30分近く続くそうです。これは、直接血管を老化させることにつながります。また、甘いものを食べることは、即エネルギーになりますので、決して悪いことではないのですが、必要以上の量を取ると、体が糖をうまく使えずに血液の中に溜まってしまいます。そうすると、血液の流れが悪くなり、血管がもろくなってしまうのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?