180515-毛利_3本の矢_ブログ-482x420

仕事のクオリティは6割で十分。まずは、プロトタイプをつくるようにしてる話

僕は、ものすごく仕事が早い。超速。僕と仕事をしたことがある人だったら実感いただけてる自負があるくらいだ。

事情を話せば、なんてことはなく、単純にアウトプットのクオリティを6割くらいで抑えているからだ。質より速さ、質より量が大事だと思っている。

なぜかといえば、Webディレクターの仕事はぜーーったいに1人で完結しない。チームでスクラムを組んでやる仕事だ。だからこそ、僕が独りよがりにクオリティを追求したところで限界があり、非効率的。企画はプランナーと、デザインはデザイナーと、プログラムはエンジニアと相談した方が良いに決まっている。

ただ、全くのゼロからだと話が始まらない。ブレストする場なら別だが、いろいろな意見がバラバラと生まれては消え、結局何も決まらないなんてこともザラにある。

そのため、6割の叩き台=プロトタイプをつくるのが僕の仕事だと思っている。サイトの企画立案や、デザインの方向性、機能要件などなど、必要な要素のプロトタイプをつくって、「可視化」できる状態にしてチームで共有する。そうすると、「ここはこうした方が良いよね」「これは時間的に無理だよね」「これは追加予算だなぁ」といった建設的な議論が生まれてくる。「可視化」するってところも議論を生む重要なポイントだ。

そうして出てきた決定事項を議事録にまとめて、各担当者にタスク登録し、進捗を管理する。

1本の矢では折れてしまっても、3本の矢ならなんとやらだ。

また、6割の叩き台=プロトタイプをつくるときに大事にしているのが、これまでのナレッジを参照しつつ、新しいテクノロジーや思想も盛り込むことだ。

なぜかというと、自分自身のモチベーションが上がるってのもあるし、メンバーのモチベーションも上がるからだ。「いつものパターンでお願い」と言うより「新しいアレやってみようよ」の方が単純に楽しい。

だから、必ずちょっとでも「新しさ」を6割の中に入れるようにしている。例えその「新しさ」が却下されたとしても、各メンバーの発想力を刺激することもある。


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