こんにちは！2年前に大手メーカーを退職し、世界を飛び回る海外ノマドになったあつみです。”ありのままの自分”を取り戻しに2023年6月にスペイン巡礼 ”カミーノ” に行ってきました。

当時の日記をベースにした33日間の振り返りnoteです🚶‍♀️

到着する日の話は前回書いたので、今回は到着後に30日間を振り返った話を書きます。

7月2日：日中に到着していつものようにアルベルゲにチェックイン、洗濯などを済ませて夜のミサに参加。ボタフメイロの儀式はみられなかったけど大きな聖堂でのミサは厳かで神聖な感じだった。私より先にゴールしてたパリの三人組がご飯誘ってくれたので夕食を食べてきました。

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前回の記事はこちら

2度目のゴール！

到着自体は14:30ごろ。その後夜のミサ終わりでひと段落して20時半。
初日から今日までの歩みを振り返り、今の率直な気持ちを話した。

前回フランス人の道を約1週間前にゴールしましたが、その時とは違う感じ。2回目だからというのもあるけど、割とあっさり「ついたー！」っていう軽やかな気持ち。

ちょうどサンジャン・ピエ・ド・ポーから出発して30日。途中休んだりバス乗ったりしてるけど、1ヶ月間歩き続けたというのはすごい。明日はバスでフィステーラへ行って1泊する予定。

ようやく終わった〜！やり切った〜！

シンプルにそれだけ。やり切れてよかった、嬉しい。

遡ると歩きはじめて3日目にして風邪をひき、早速1区間バスに乗った。歩いたら5時間くらいかかるのにバスだと40分くらいなんだよね。だからすごくズルしてる感じがして勝手に後ろめたさを感じていた。

出鼻をくじかれるとはこのことで、なんでこんな初っ端に歩けなくなるんだっけ？ってすごく悔しくて、歩けない悔しさでマジ泣きしたり。でもそれを話すと慰めてくれる優しい人たちに出会えたり、サリアから再スタートしてその後は順調にゴール。

フランス人の道での苦しさはなんだったのか

800kmの道のりを踏破できなかったという悔しさをずっと引きずりながらフランス人の道を歩いてたんだけど、それがあったから今日まで歩いてきたポルトガルの道を歩いていろんな人と出会えたというように考えたいと思った。

カミーノでは今の自分に必要なことしか起きない。

嫌なことも嬉しいことも何かしら自分にとって意味がある（意味づけを変えられる）。

初めの方は「ちゃんと標準日程通りにゴールする」ことに固執していた。
普通の人と同じスピードで、同じ日程で、同じような道を歩きたい。それができないと、なんだか自分の存在が否定されてしまう（私はダメだ、みたいな）ような感じがあって、頑張らなきゃ！頑張らなきゃ！！ってずっと思ってた。

”普通の人”っていうのは基準がない。毎日元気に早く歩く人たちの集団に私も入りたかった。でも入れず、仕事もしたりでいつも9時ごろ出発するとかしてて、仕事するのも嫌になるし、なんで歩いてるんだろうというのも毎日思ってた。

「風邪ひいて足を痛めて歩けなくさせられる」

これに意味があるとするとどんなメッセージなのだろうか。

「もう頑張らなくていい！頑張るな！」というメッセージだったように感じる。

とにかく何事にも100％全力で取り組むことを長所と思ってきたんだけど、これからは頑張りたい時に頑張ってみるという方針に変えていく。頑張らなくてもダメになったりしない。

そういうのをこの1ヶ月で体験してきたんだと思う。
物事を深刻に真面目に考えすぎなんだよね。

思い描いていたカミーノらしさ

フランス人の道では3-4日目にして離脱したから、初日から一緒に歩いている人たちとはもう基本会えないんだろうなと、そのグループについていけなかった自分を悔しく思って、ふてくされながら歩いてたんだけど、一回ゴールしたから気持ちは軽くなってポルトガルの道を歩こうってなった。

ポルトガルの道を歩き始めると、フランス人の道でスキップして経験できなかったことがあの時の続きとしてはじまる感覚があって、カミーノだな〜って。

毎日道で出会う顔見知り、アルベルゲで一緒にご飯食べたり、本来フランス人の道で想像していたことがちゃんと現実になった。足のマメだって、痛くて嫌だけどフランス人の道を離脱する前にできかけてたものが、ポルトガルの道に来て再発したっていうのも、ある意味つながりを感じるものだった。

カミーノの美しい道を日常へ

カミーノ歩いていて人の温かさに触れて心が震える場面がたくさんあったんだけど、本当にみんないい人しかいなくて、利他的でギブする人ばかり。そんな美しい世界に30日もいられたというのはすごく嬉しいこと。

これはカミーノだから「ある」んじゃなくて、きっと日常にも目を凝らしてみたら「ある」世界なんじゃないかなと思っている。

カミーノを歩こうと思って来るひとが多いのでカミーノが純度高いのは当然で、日常に行くにつれてノイズがたくさんあるんだと思うんだよね。そうなると「ない」かもしれないと弱気になったり不安になったりしてしまうけど、「ある」ことをこの目で見て体験してきてるのでその絶対的な存在を否定せず信じられるようになった。

そんな空間にいられたら私は幸せだな〜と。

これは歩き終わって半年経った今、より強くなってて自分で世界を選んでいくことの大事さを感じてます。

時間は有限　すべきことをする

散々歩きながら仕事との向き合い方に悩んでたんですが、これから自分がやっていくことは「自分がやるべき（使命を感じる）こと」だけに尽きる。

やらなくていいことはやってはいけない。
できるからやるのではなく、やりたいからやる。

時間は有限なので目の前の利益に気を取られるんじゃなくて、しっかり自分がやるべきことをまっすぐ見つめていく。

それと人付き合いにおいても、仲間に入れて欲しいなら自分からいくこと。誘われるのを待っているのは無駄だし、ましてや仲間に入れないことに対して入らなくても平気と変に強がったりするのとかほんとだめ。

入ってみなきゃわからないし、受け入れてもらえないこともあるだろうけど、本当に自分に必要な人や出会いって自然と訪れるものだろうから、流れに身をまかせ、自分の感情に素直になること。それが必要かな。

出会うべくして出会う

この日夜ご飯に誘ってくれたのも前日に到着してたパリの人たちで、ゴールするなら会おうよ！って声をかけてくれた。What's up やインスタは便利なツール。

フランス人の道で初めの方に私の体調を気遣ってくれたジョンはまさかの同じ日にゴールと聞いて（平均より3日も早いw）どっかで会いたいなと思ってたんだけど、ポルトガルの道からサンティアゴの街に入って広場に向かおうとしたまさにその時に、「アツミ〜」って呼ばれて再会した。

このタイミングの良さはすごい。毎回奇跡だと思いながらもどこか必然を感じるくらいにカミーノの魔法がかけられている。

世界を飛び回りながら情報のハブになる

いろんなコミュニティを越境しながらそれぞれの良いところや学びを、その情報を知りたい人、必要としている人に渡す役割になりたい。

知ってる知らないの差って思ってる以上に大きくて、知ってる人がいるなら教えてくれればいいのにって思う過去の経験とかがあって、これは一つの私の使命だな〜って思い始めてます。

普通にしてたら交わらないような人や会社同士をつないだり、格差をなくしていくような取り組みを今後やっていきたい。

隠の道、陽の道

藤井風ファンなので、歩きながらよく曲を聴いたりインスタのBGMにしたりしていたのですが、1枚目のアルバム「HELP EVER HURT NEVER」が隠な雰囲気で、「LOVE ALL SERVE ALL」がちょっと温かみのある陽な雰囲気というのを聴いたことがあった。

まさに、今回のフランス人の道とポルトガルの道は隠と陽だったな。前半苦しかったけど、だから後半楽しめた。苦があれば楽があるって水戸黄門みたいだけど、その通りだな。

Stand.fmの声や写真に写ってる表情を見ると、後半に行くにつれてどんどん明るくなってるのがよくわかる。

全然前に進まないって感じる時も、迷いまくる日もあるんだけど、諦めずに歩き続ければ絶対に前に進むという、至極当たり前のことを当たり前だと思えるようになった。

そんなこと？って思うけど、この当たり前なことってすごく大事だなと。

30日間お疲れ様でした！！

一通り話した後に最後自分に「お疲れ様」と声をかけたらすごく泣けてきた。

カミーノ歩いてて感情の振れ幅が大きくて、涙腺も弱くなるし、いろんな経験をしました。

本当によく頑張った！！！

＞＞次回、これが最後の巡礼の道。地の果てフィステーラへ！フランス人の道で出会った仲間と一緒に。

最後までお読みくださりありがとうございます！

★ありのままの自分でカミーノを歩く🥾マガジンにまとめています
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★あつみのプロフィール
新卒から13年働いたトヨタ自動車を退職して海外ノマド（フリーランス）に。法人のマーケティングコンサルティングや海外ノマド体験プログラム『ノマドニア』の運営スタッフなどをしています。
大企業にいた経験やスキルを言語化して価値を見出すべく「#大企業スキル勉強会」主宰。
思わず誰かに話したくなる面白い経験が好きで、会社員しながら月イチで海外に行ったり、退職する際にコロナ禍3ヶ月海外行ったりして、旅レポを書いています。直近はスペイン巡礼”カミーノ”33日間の体験をnoteで振り返り中です。

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