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白人がマイノリティになる日

本日、本屋でインパクトのあるタイトルの書籍を見つけたので購入した。少し読んで自分用のメモを貼っておく。

外部からきた血統を無かったことに封印するのは民族のアイデンティティを存続させる手段だった。なぜか日本人はアメリカの教育を受けてもそれをインクルードして日本人的ルーツを持つと思いアイデンティティを保つ。

本書にはトルコ人がビザンツ帝国のキリスト教徒の祖先やオスマン帝国からきた多数の移民を無視してルーツは中央アジアと思っていることも指摘されている。しかし移民が増えて、建国系の人種がマイノリティになっていくと血統の封印はできなくなる。

イギリスのEU離脱やアメリカのトランプ政権の登場のようなポピュリズムは白人労働者層のアイデンティティへの不安の爆発を象徴する現象だった。さらに最近の移民に対する右派ポピュリスト台頭の原因は白人がマイノリティになってしまう不安からきている。

スティングのイングリッシュマンインニューヨークなんかも近い感覚だと思うが、まとめると、先進国の少子化と移民の流入は建国集団が少数派になる可能性があり、本書はそれに対して4つの反応があると指摘している。

1、闘争 ポピュリストへの投票。テロへの参加。
2、抑圧 強制的な制度設計。人種差別。
3、逃亡 多様性からの逃走、同族同士のコミュニティへ。
4、参加 異民族間結婚など、変化への参加。

私たちは一つのエスニック集団としての白人のアイデンティティとは何かをもっと知る必要があって、この問題を穏やかに解決していくことが求められている。相手がこっちをなめていたとしても不安を行動で説得しなければならない。白人のイギリス人とは何なのか。白人のアメリカ人とは何なのかを。

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