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映画「レッドシューズ」@新宿ピカデリー

 シングルマザーの真名美(朝比奈彩)は娘のエミ(野田あかり)を育てながら女子ボクサーとして活躍していた。だが、真名美は生き方が下手で行く先々でトラブルを起こして、職を転々とする始末。一方、亡くなった夫・仁志(森崎ウィン)の母・葉子(松下由樹)とはエミの養育権を巡って法廷で争っていた。そんな中、働き始めた介護施設で利用者を殴ってしまい、留置場に送られる。この結果、エミの養育権は葉子に移り、真名美は全てを失ってしまう。
 
 オール北九州ロケによる闘う母と子の物語。
 葉子が真名美を諭した言葉、
「子供は産む事よりも育てる事が大事なの」
という言葉が重い。産んだだけでその後育てるという責任を果たさない親達への痛烈な言葉だと思う。
 ラストの試合のシーンは演技を超えていた。朝比奈彩が我が身一つを差し出した人間の姿を見せた。野田あかりの「ままー、もーいーからー」という叫びも心に突き刺さった。

 真名美のトレーナーに市原隼人、彼女を支える弁護士に佐々木希、介護施設の先輩に観月ありさが扮し、脇を固めた。
 

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