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9月20日(水)末廣亭9月中席【夜の部】古今亭志ん生没後五十年追善興行

駒介  たらちね

佑輔  堀の内  
 一瞬、隅田川馬石師かと思った。ホクロをつけたら結構似てる。東洋のクールビューティー、トボけた味わいで粗忽者を演じる。

馬太郎  ざるや  (踊り)なすとかぼちゃ


ぎん志  無精床


駒治  生徒の作文

 ダレ気味だった寄席に爆笑をもたらす。地下鉄ネタと常磐線ネタをブチこんで、飽きさせない。

とんぼ・まさみ  漫才


菊志ん  宮戸川

 寄席では耳タコの噺も流石の話芸で客席を笑いで牽引する。

駒子  初音の鼓 

朝馬  蜘蛛駕籠
「雲助が人間国宝になれたのは我々が黙っているからです」
 茶屋の主人・踊る男・実は二人組、見事に演じ分けて鮮やかに。

ー仲入りー

馬生・朝馬・菊丸  座談会  
 志ん生・馬生・圓菊等の思い出ばなしを主に。人間国宝の雲公ならぬ雲様(五街道雲助)、若い頃、先代馬生師が楽しみにしていた栗ご飯にカレーをかけて食っちまったそうです。


馬久  おすわどん


隆司  奇術


菊丸  片棒

 次男の「色っぽい弔い」のみ。

龍玉  鹿政談

翁家社中  太神楽


馬生  佃祭

 歯痛に関する戸隠神社と梨の実のおまじないの話をマクラに振り、みっちりとサゲまで『佃祭』を語ることを暗に告げる。
 過去に救った生命に今度は救われる噺。情けは人の為ならず、巡り巡って己がため、を地でゆく。
 この噺、最後の与太郎が身投げを探すサゲが取ってつけたようでイヤだったが、馬生師は極めて自然にサゲまでお客を誘った。笑いのうちに噺は終わり、楽日ということで古今亭勢揃いでの記念撮影となった(サムネイル写真)。



 

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