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旅するロボット~『VRツーリズム』のポテンシャル~

 日経電子版の記事【ロボットが恐山などを旅行、シャープとむつ市がイベント】は、ユーザーから送られたロボットをスタッフが観光スポットなどへ案内し、その映像などで観光の疑似体験ができる、という取り組みに関するリポートです。



 異国の地、観光地を、あたかもそこへ行ったかのように、リアルな感覚で疑似体験できるVRの観光、『VRツーリズム』には、大きなポテンシャルがありそうです。

 観光地の映像・音・空気感・風・体感温度・におい……様々な要素をセンシングするテクノロジーと、それを遠く離れた場所にいるユーザーに再現するVRデバイスのテクノロジーが高度化すれば、観光の疑似体験のリアル度もそれに合わせて向上していき、夢のような没入感が得られるようになるのかも知れません。

 実際に現場に行くのとは比較できないにしても、その可能性としては――

▶『VRツーリズム』のポテンシャル

①『五感に訴えるカタログ』・・・例えば高額な観光、リアルのツーリズムを
 予約する前に、VRツーリズムを活用して、五感に訴えるカタログとして
 提供できれば、成約率が向上しそう。

②『代替旅行』・・・仕事や時間など、様々な制約でリアルな旅行に行けない
 場合に、VRツーリズムであれば、時間と場所を気にせずに、何回かに
 分けて、空いた時間などで旅行できる。

③『旅行代行』・・・ユーザーに代わって、代行する人間が様々なセンサーを
 体に装着して、ユーザーと交信しながら、旅行する。

④『ロボット(アバター)旅行』・・・ロボットのテクノロジーが高度化し、
 海中や空中も含め様々な場所に自在に行けるようになれば、これを
 アバターとして、ユーザー自ら操作して旅行を楽しめるようになる。
 遠い将来は宇宙へも……

⑤『ARとの複合』・・・さらにARと複合させて、例えば、その場所にあった
 過去の建物などを投影できれば、さらに没入感は深まる。



 旅するロボット、『VRツーリズム』には、単なるリアルな旅行の代替物といった次元を超えたポテンシャルがありそうで、今後の展開が楽しみです。



#COMEMO #NIKKEI

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