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IoE、人間が活躍する時代へ!~『観察』のデジタル化の意味するもの~

 日経電子版の記事【GMOクラウド、メーター数値をアプリが読み上げ】は、とてもさりげない記事ですが、何か心に引っかかるものがあって記事の保存をかけておきました。すると、数日後、日課の散歩をしていて突然ひらめいたのは――アナログなメーターの数値を読み取るソリューションを作るのに、わざわざ『現場に出向いていく』ロボットまでセットにして開発したりはしないよな――というものです。



 もちろん、ドローンという手もあるかも知れませんが、基本的には、人間が現場に出向いてスマホでメーターを撮影する、というのが最も自然です――わざわざ、その為のロボットを作ったりはしません――。

 ――この事は、逆に言うと、自由に自分の意思で動き回れる人間ほど優れたIoTデバイス、より正確にはIoEはない、という事です。人間が見たり、聞いたり、感じたりする『観察』をデジタル化して高度な解析をかけられるようになれば、人間の能力の飛躍的な拡張、『人間拡張』に繋がるのではないでしょうか?



 例えば、飲食店が新店を出店しようという時に、候補地を出店調査するのに、駅前などの現場に出向いたとします。生身の人間では、人の流れなど、ある程度の感触はつかめたとしても、先入観もあるかも知れませんし、とてものことに正確なデータ化など出来ません。

 そこで、人間がスマートグラスなどのウェアラブルデバイスを装備して、現場を眺めるというただそれだけの作業を、複数人で必要回数繰り返すことで、正確に人の流れを記録し、AIが足りないデータを類推するなどして、観察情報のデジタル化とスパースモデリングなどを行えるようになれば、それまで人間の主観的で断片的な観察でしかなかったものが、高度なデータ解析へと一変するのです

▶IoEとしての人間~『観察』のデジタル化~

 IoEとしての人間
=人間+ウェアラブルデバイス
=『観察』のデジタル化+スパースモデリングなど
=『観察』が『高度なデータ解析』となる



 いくぶんSF的ではありますが、ウェアラブルデバイスによって人間の感覚を研ぎ澄まし、デジタル化したデータを(瞬時に)解析できるようになれば、あらゆる現場の状況把握、研究の最前線などで威力を発揮することになりそうです。そこから得られたデータドリブンな気付きは、イノベーションのアイデアとなって課題解決を加速するのではないでしょうか。


 


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