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『アート投資』と『株式投資』

 日経電子版の記事【広がる現代アート投資 「プチパトロン」楽しみ一石三鳥】は、ごく短い記事ですが、アートとの深~い付き合い方、『アート投資』について、改めて考えるきっかけを与えてくれます。



 そもそも、『アート投資』とはよく言ったもので、同じ投資である『株式投資』に通ずるところがあると思います。それは、投資の体験価値である『発見体験』⇨『購入体験』⇨『所有体験』⇨『売却体験』です――

▶『株式投資』と『アート投資』の体験価値

(1)『発見体験
  ●『株式投資』の場合・・・成長価値のある企業の発見。
  ●『アート投資』の場合・・・美的価値のある絵画(画家)などの発見。
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(2)『購入体験
  ●『株式投資』の場合・・・一早くまだ安い時に買う。
  ●『アート投資』の場合・・・直感的に気に入った作品を自分にとって
              妥当な予算の範囲内で買う。など
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(3)『所有体験
  ●『株式投資』の場合・・・時日の経過、状況の変化とともに変動する
             株価に一喜一憂。
             ・・・その企業を応援している感覚。
  ●『アート投資』の場合・・・自宅で一点物を鑑賞する贅沢。
              ・・・同好の士との交流。
              ・・・場合によってはアーティストとの交流も。
              ・・・アーテイストを応援している実感。
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(4)『売却体験
  ●『株式投資』の場合・・・損益の確定。
  ●『アート投資』の場合・・・値上がりした場合は自分の審美眼への自信。
              ・・・たとえ値段が変わらなくとも、アートを鑑賞
              した感動体験は残る。 など



 こうしてみると、『アート投資』を通してプチパトロンとなる体験は、『株式投資』と類似な点がありつつも、実利ではなく心情的な体験価値により大きな比重がある稀有な体験であって、記事にある一石三鳥では済まない『一石多鳥(?)』な価値に満ち満ちていると思われます。



#COMEMO #NIKKEI

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