CSRが最大の売りとなる時代
日経電子版の記事【売りは「脱プラごみ」 炭酸水メーカーの過激な宣伝術】は、ユーザーが炭酸ガスシリンダーで炭酸水を作るタイプのソーダメーカーのマーケティングに関するリポートです。
もし、自分がこのメーカーのマーケティングを任されたら、一体何を訴求するでしょうか?――ちょっと考えただけでも、4つの視点がありそうです――
▶マーケティングで何を訴求するか?
(1)『品質』・・・出来立てで美味しい!
(2)『コスト』・・・500mlのペットボトルで買うのと比べた圧倒的な
低コスト!
(3)『利便性』・・・重たいペットボトルを買って帰らなくても良い!
(4)『CSR(企業の社会的責任)』・・・海洋プラスチックごみ問題への
取り組みとしてペットボトルを撲滅!
ほんの少し前までなら、『CSR』という視点は、地味で訴求力に欠けていたかも知れません。しかし、巨大台風や、日本はもとより、ヨーロッパなど世界各地の熱波、異常気象がいよいよ深刻さを増す中、人間の経済活動が自然に及ぼす悪影響が誰の目にも明らかな、『今そこにある危機』として認識される今、『CSR』は、大きな意味を持ち、消費者の共感を得ることの出来る最大の体験価値となりつつあるのではないでしょうか?
今や、『CSR』は消極的、受け身的な付け焼き刃の施策ではなく、プロダクトの価値の極めて大きな部分を占めるようになってきている、きわめてプライオリティの高い施策であるのは間違いありません。
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