『雲(クラウド)』か『端(エッジ)』か、それが問題だ……
日経電子版の記事【新興勢「端」に懸ける 好調クラウドに限界説】は、クラウドコンピューティングとエッジコンピューティングの対比を考えさせてくれる好リポートだと思います。
記事では、ITの歴史における『集中』と『分散』の交代劇を踏まえた上で、今後重要性の増すエッジコンピューティングについて論じられます。
▶ITの歴史における『集中』と『分散』の交代劇
(1)『集中型』・・・・・・メインフレーム(汎用機)
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(2)『分散型』・・・・・・パソコン
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(3)『集中型』・・・・・・クラウド
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(4)『分散型』・・・・・・エッジ
クラウドコンピューティングと対比したエッジコンピューティングの優位性については――
▶エッジコンピューティングの優位性
(1)『プライバシー』・・・クラウドにユーザーのデータを集中させず、
エッジである端末で分析し、サービスに使う。ユーザーのデータを
企業が集めて保存しない。
(2)『コスト』・・・安価な汎用コンピューターを使う技術などで、現場で
高度なデータ処理をすることで、クラウドの利用に必要な費用を
抑える。
(3)『スピード・信頼性』・・・リアルタイム性・低遅延性の必要な領域で
エッジでの処理が重要になる(例:自動運転)。
社会の進展とともに、必要とされる技術が変遷し、それに伴って主役となる企業もまた栄枯盛衰を繰り返してきました。変化の時代は、チャンスの時代でもあります。
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