『AI』のバズワード化はポテンシャルの証~AIを使ってないAI企業?~

 日経電子版に時代の世相を映すような記事【誇大広告? 「AI使ってない」AI企業が続々】が出ました。その一方では、【「あらゆるところにAI」野村総研が5年後予測】など、AIの将来性を謳った記事が紙面を賑わさない日はほとんどないくらいです。

 「あらゆるところにAI」、されど、「AI使ってないAI企業」とは……


 「AI使ってないAI企業」という存在は、『AI』という時代の寵児がバズワード化している、一つの象徴です。

 現在進行形の第4次産業革命の時代にあって、5Gの本格的な導入に伴うIoTの爆発的な広がりがクラウド上のAIを、そして、リアルタイム性やデータ保護の厳しい要求がエッジAIをと、AIの活躍の場は拡大の一途を辿っています。記事【「あらゆるところにAI」野村総研が5年後予測】では、その辺の状況が分かり易く図表入りでリポートされています。

 しかし、このような第4次産業革命のイノベーションアクセラレータ『AI』は、記事に出てくる表現を借りるなら「スイッチを入れれば使えるような簡単なものではない」が故に、その商品にAIが使われていないAIスタートアップという現象が起きてきている、と考えられます。記事によれば、それには、いくつかのパターンがあって――

▶「AI使ってないAI企業」の類型(パターン)

 (パターン1)ほとんど資金調達の方便。

 (パターン2)AIの準備段階。

 (パターン3)複雑さのレベルが低いアルゴリズムのAI。

 ――牽強付会に近い自称AI企業、「AI使ってないAI企業」の氾濫は、まさに『AI』がバズワード化する一因でもあり、逆に『AI』のポテンシャルの証(あかし)でもある訳です


 れっきとしたイノベーションアクセラレータである『AI』が、輪郭のぼやけた何でもありの概念、バズワード化してしまうことは、それだけ注目を集めている事の証左でもありますが、一般的な理解が広まって、共通認識が形作られる事が好ましいのは言うまでもありません。たとえ科学的な詳細までは別としても、『AI』という概念が明確にイメージできるようになり、そのポテンシャル、そして不安定性(ブラックボックスやバイアスのかかったデータの問題など)が整理されることが望まれます。

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